夏休みの家族旅行に富士サファリパークへ出かけてきました。
ナイトサファリを堪能した翌日。
今や希少な存在の岳南電車に乗って、静岡を堪能する予定だったのでリサーチしてみました。
家族揃って楽しく鉄チャンをする為に抑えておきたいこと、岳南電車を楽しむために役立ちそうなサイトさんをまとめてみます。
眠たくても富士山を見たければ早起きするべしっ
ナイトサファリを堪能して、楽天で予約して宿泊した、激安旅館で一泊。かなり悪コンディションで布団にくるまっているうちに、相方は子どもを連れて目的だった岳南電車に。
(本当は、夜景を楽しみたかったのですが、疲れ切ってしまい今回はパスしてしまいました)
なので、ここからは相方へバトンを渡します。
早朝、6時頃岳南江尾へ、元気だった下の子を連れて向かいます。
天気は晴れ。
でも、下の子をせかしてとにかく急ぎます。
お天気もよく、朝いちばんは富士山が見えているのに、時間が経つにつれて見えなくなってしまうという・・・アレです。そういうトラウマがあったからです。
貨物現役の頃、比奈駅での入れ替えを富士山バックに撮りたいと思って、なんども通ったんですね・・・
もう20年近く前になりますが、貨物が入線する時間には雲に隠れてしまい一度も撮れずじまい(遠い目)
そんな経緯があったので、とにかく急いでGooglemapに岳南江尾駅と入力して車を走らせます。
朝の富士山 東海道新幹線 ここならサイドをぎらりと光らせた写真を撮れそう
途中、いい感じに富士山をバックに東海道新幹線を撮影できるポイントを通りましたが、記憶が曖昧なのでルートは下の地図を参考にされたし。
この季節、7時前ぐらいまでなら、車輛のサイドをぎらっと光らせて撮ることができそう。
結局、朝6:00時には岳南江尾に到着することができましたが、富士山はどんどんかすんでいきました。
富士山を見る可能性を少しでも高めたいなら
眠くても起きる
これにつきます。
いちども富士山を見たことがなかった下の子は大喜びだったので、早起きした甲斐があったというものです。
岳南電車の様子
岳南江尾岳南江尾は、周りに住宅が増えているものの終着駅に相応しい雰囲気の佇まい。
ホームには、常に電車が停泊している様子。
ここへきたのは、急行『東海』から急行『八甲田』に乗り継いで北海道を目指していた途中でよった時以来。
貨物は、須津駅までしか来ていなかったので、それっきりくる事はありませんでした。
今思うと、非常にもったいないことをしてしまったと後悔が押し寄せてきます。
この気持ちを一緒にいる誰かに打ち明けたい衝動に駆られますが、下の子は、無邪気に楽しんでいる様子。
水をさしても悪いので、気持ちを切り替えて駅の”現在”を写真に収めます。
岳南江尾
岳南江尾駅は、駅の字が旧漢字『驛』と表記されています。
岳南電車は、パークアンドライドを推進しているので、各駅、駐車に困ることはなさそう(有料 1日300円)。
1日乗車券(惜しくも土、日の格安設定はなくなっています)、レンタル自転車もあるので、沿線の工業地帯や古い街並の散策も存分に楽しむ環境は整っています。
岳南富士岡駅
爆睡している2人のことも気になるので、感傷にひたる間もなく、旅館を目指しながら気になる駅を眺めていきます。リニューアルした駅もありますが、雰囲気のいい駅舎もまだまだ健在なようです。
車庫のある岳南富士岡駅。
ここには、かつて貨車を牽引した機関車などが置かれています。
このあたりから、岳南原田駅までが、岳南らしいロケーション(ハイライトいわゆる見せ場)といえそう。
ホームから少し望遠気味で撮れば、それっぽくなるのではないでしょうか。
かつては赤ガエルといわれていた東急のおさがりが走っていましたが、リニューアルされた電車が1両で走っていきました。
カエル、カエルと関東圏(特に都心部)の人は、懐かしんでいましたが、いっときカエルが大繁殖。
北は長野から南は九州熊本まで、古典的な素晴らしい電車を駆逐していったイメージが強く残っているので、個人的にはあまりいい印象がありません。
今は今で、どこへ行ってもステンレス系の車輛になっているので、没個性的だという面では、同じようなものかもしれませんが。
かつてステンレスのキハは希少だったのに、時の流れはわかりませんね。
だから、写真を撮っておかないと、あの時撮っておけばよかった・・・となるわけです。
そんな話は、山のようにあるので、書きはじめたら止まりません。
写真は、条件が整っていなくても、とりあえず撮るというクセを付けておいた方がのちのちきっと幸せになれるはずです。
できれば、あまり作り込まずに28~35mmあたりでぱちっと撮っておくのがいいです。
その方がつぶしが効きます。
あまりにも作り込んで切り取ってしまったら、周りの様子がまったくわからなくなってしまいますので注意が必要です。
フィルム時代のコンパクトカメラはその点、よく考えられていますね。
だいたい30〜40mm固定でしたから。
2〜30年前に撮られた写真を見ていると、いきいきとした臨場感が違います。
誰にでもこんな写真が撮れるように設計した人は凄いです。
比奈駅
比奈駅比奈駅 待合室
比奈駅 出札口
かつて、入れ替え作業など賑やかだった比奈駅もしーんとしていました。
岳南原田駅
岳南原田駅古典的な駅の雰囲気を残している岳南原田駅。
すぐ脇は、メモリアルホール(ひらたくいうと葬儀会場)になっていました。
この駅から電車を撮っても工場を背景にできますね。
江尾方向を見るので午前は逆光気味です。
下の子がそわそわしてきました。
日曜日楽しみにしている番組が・・・
駆け足過ぎで有意義な記事になっていないですが、朝食もまだだし急いで旅館へ戻ります。
岳南電車を記事にしているサイトやBlog
出発前にMacBookが壊れてしまい、ほとんどリサーチできていなかったのが悔やまれるので、ここで岳南電車を楽しむために参考になりそうなサイトさんを。岳南電車って?
そんな人は、まずこのふたつのページを。
サポーターズクラブは、私設サイト。
イベントや沿線風景に、グルメの情報など、今の岳南電車の情報はこちらで。
シンプルなページに見やすく見どころ、グルメについてまとめられています。
つけナポリタン・・・美味しそう。
岳南電車の始発駅、吉原周辺の魅力をガイドしています。
岳南鉄道がなんでこんなに注目されてないのか分かりません。 鉄ちゃん自体、もうわりと市民権を得た感がありますが、世は廃墟だとか工場だとかへの萌えでも盛り上がっているではないですか。岳南鉄道はこの3つの要素をあわせ持っているんです。鉄ちゃんのみならず、廃墟好きや工場好きのたぐいが大挙して押しよせてもいいはずなんですよ。
そうそう。
かわいくほっこりなイラストで岳南電車について紹介しています。
かなり正当派のサイト。
しっかりとしたレポです。
私たちの世代では、岳南といえば、岳南鉄道だったのですが、経営難から岳南電車に分社化されたんですね。
工場地帯を走る雰囲気を撮影したい人に参考になる記事です。
ローカル線にたいしたしっかりとした考察と乗車レポ。
夢のような写真の数々。
記録って重要ですね。
岳南電車は工場の夜景とともに、夜景遺産に登録されています。
さまざまなアプローチでPRしている様子が書かれています。
乗り歩きのレポ。
つけナポリタンのお店『アドニス』、おしゃれカフェ『HINA-CAFE』も、しっかり紹介されています。
夜景の撮影には、しっかりとした三脚が必須です。
鉄チャン御用達の三脚ハスキーが気になる方はこちらの記事を参考にして下さい。
宿泊先
こちらが今回宿泊した激安旅館。女子には厳しいかも・・・
宿泊したときの様子は過去記事で。
※最近、改めてネットで見てみたら、リフォームが施されている様子です。屋上の足湯、サウナなどなかったような気がしますが・・・
合理的で経済的な宿を日本にも実現させることを目的にスタートした「ファミリーロッジ 旅籠屋」。
車での旅行で使うには、必要充分な施設とお得なプライス。
このあたりをチェックすれば、これから岳南電車に乗ろうと思っている人も楽しめると思います。
岳南電車も、今後かなり厳しい様子。
廃止の是非はともかく、まずは、なくなるかも知れないから・・・そんな軽いノリでよいので、訪ねてみるのがいいのかと。
ここは、かなりの市街地なのであてはまらないかもしれませんが、いっこうに改善されない地方の格差、交通を社会全体でとらえることの必要性など、大人っぽく考えていくことに繋がるのではないでしょうか。
急いでふじみ旅館に戻ったら、2人はまだ寝ていたので、汗を流しに朝風呂へ。
その間、下の子は、ロビーでテレビを楽しんでいました。
鉄を楽しみながら家族サービスも兼ねられる岳南に行くべしっ
本当は、チェックアウト後、フリー切符を購入して、家族で電車を楽しむ予定でしたが、なんと、お兄ちゃんがまさかの腹痛・・・
とても電車を使ってのんびりまわる感じではありませんでした。
なので、下見をしてそのまま離れることに。
『鉄』をしている世のお父さんたちは、ふだん家族とは別行動。
子どもを見事『鉄』として育て上げることができれば別ですが、アニメやゲームなどなど世の中には誘惑がいっぱいでそんなことは奇跡でも起こらない限りあるはずもありません。
ふだん家族からの冷たい視線を感じていればなおさらのこと、なんとか出かけようと、スケジュールのやりくりに頭を悩ませていることでしょう。
岳南電車なら、イベントやグルメもあるので、ちょっとお出かけという条件にぴったり。
遠方からの場合でも、富士サファリパークはじめ、観光できる場所には困りません。家族揃って堂々と遊びにこれるはずです。
そして、やっとのことで『鉄分補給』にこぎつけても気を抜くなかれ。
- 地元グルメと観光スポットを抑え
- 現場についたら早め早めの行動
- 家族のために引っ張りすぎないこと
鉄道は、地域とは切っても切れない存在。
一見関係ないと感じる散策も、地域を知ることで、また、鉄道に対する視線も変わり考えが深まるはずです。
鉄チャンはどうしても視野が狭くなりがちなので、こうして視野を広げるメリットは計り知れません。
こうして撮影を続けて数年経てば、唯一無二の素敵なブックができあがることでしょう。
今回、改めて岳南電車について調べてみると、想像以上に見どころがあることに気づきました。
惜しくも乗車は叶いませんでしたが、夜景とつけナポリタンを目的に、今度こそ、家族揃って岳南電車に乗りにいこうと思います。
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