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黒はんぺんだけじゃない!静岡の駄菓子屋さんでおでんランチをしてきた

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静岡名物駄菓子屋さんのおでん
静岡名物 駄菓子屋さんのおでん



夏休み、1泊2日で家族旅行に行きました。
2日目は、少しだけ別行動になってしまいましたが、富士山を眺めながら岳南電車を見て、静岡名物『駄菓子屋さん』でランチをすることにしました。

ネットを駆使して探してみましたが、駄菓子屋さんでランチするまでかなり苦労してしまいました。
旅先で参考にしたサイトさんを紹介しながら、旅の様子と実際に食べた駄菓子屋さんのおでんについて書いてみます。

家族揃って静岡旅行2日目の予定

2日目の早朝、岳南電車を下見にいった相方と下の子と、吉原の格安旅館ふじみ旅館で合流。

朝食を済ませて、ランチは、静岡ならではのものをということになりました。
岳南電車を巡る旅は、お兄ちゃんの体調がすぐれずパスすることになり、予定を少し変更することになりました。

できたら清水港線の廃線跡をチラ見して、駄菓子屋さんでやきそばorおでんランチをしようということになりました。

なので、さっそくリサーチ。


静岡名物 駄菓子屋さんについて書かれているサイト

せっかく静岡まできたので、駄菓子屋さんに拘りました。
旅先、iPhoneのみで調べるのはけっこう大変でした(汗


こちらでは、老舗のおでん屋さん3件紹介されています。
嬉しいことに、住所、電話番号、定休日も記載されています。
結局、この記事で紹介されている水野商店さんへ行くことにしました。




どのページを見てここを調べたのか記憶が曖昧でしたが、焼きそばが食べられる駄菓子屋さんとして候補にあがっていたのがこちら。




駄菓子屋さんに関する記事が満載のしずふぁん。
おでんやお好み焼きを提供している駄菓子屋さんなど、しっかりとアップされています。
この記事以外にも、ホソヅケ食品、駄菓子屋・たーぼーといった駄菓子屋さんが登場。




各地の名店が紹介されているサイト。
惜しくも閉店してしまったお店もありますが、営業中の駄菓子屋さんもしっかり紹介されています。






今後、「子どもたちが楽しく暮らせる地域」を再生していくうえで、かつての駄菓子屋や紙芝居に象徴される"まちかどの子ども文化"を記録にとどめておくことも大切だと思います。
そこで、静岡市生涯学習課葵生涯学習センターとの協働により、静岡市を中心とした駄菓子屋や紙芝居について調べています


こちらでは、駄菓子屋さんmapを作成しています。
このページで紹介されているmapを頼りに2件訪ねてみましたが、かなり期待していたあさひやさん(閉店、近所の方にも確認済み)、千石屋(mapを頼ったが発見できず)という結果でした。




こちらも各地の駄菓子屋さんが紹介されています。
この記事は、惜しくも閉店するという記事でした・・・
記事の下に、東京の駄菓子屋さんでおでが食べられるお店が紹介されています。



静岡 駄菓子屋さんを巡る旅の始まり

吉原から、11:30ごろには、おでんが評判の駄菓子屋『あさひや』さんに到着予定で出発。
時間的に余裕があるので、清水港線の廃線跡もじゅうぶん楽しめそうです。
一日、僅か一往複しか走っていなかったこのローカル線は、途中、可動橋を渡ったりする個性的な路線でした。
現役時代に訪れることはできませんでしたが、相方は、可動橋が残っているころに廃線跡散策をしたことがあるそうです(20数年前!!)。

現在、惜しくも可動橋は撤去されてしまいましたが、旧折戸駅、終点だった旧三保駅には痕跡が残っている様子です。



途中、休憩を兼ねて、道の駅へ。
お土産の購入も済ませます。



富士川楽座
富士川楽座2f展望台から富士山方向を・・・





晴れていれば、2階から富士川と雄大な富士山を眺められるはずでしたがざんねんながら富士山見えず。
休憩を済ませて、Googlemapを頼りにあさひやさんを目指します。
到着してみると、それらしき建物はあるものの、閉店しているっぽいいやぁーな雰囲気。
ちょうど歩いていた近所の方に尋ねると、閉店したとのこと。

静岡の駄菓子屋さんにも、確実に高齢化の波が押し寄せているようです・・・
近所にも、鉄板を備えた昔ながらの駄菓子屋さんがありましたが、久しぶりに食べにいったら閉店していてショックだったことを思い出しました。
こういう個人のお店は、閉店するといっても大きく取り上げられることもないので、知らない土地で探すのはかなり大変なことだということに気がつきました。

もうすでにお腹は駄菓子屋さんランチでできあがってしまっていますので、是が非でも駄菓子屋さんでランチをしなければなりません。
なので、清水港線の廃線跡を訪ねるのは断念。

mapを頼りに千石屋さんを目指します。

1号線から離れて、JRの高架を超え静鉄の踏切を渡り右折。
この通りにあるはずですが、mapの示す位置にそれらしきお店は見当たらず。(こちらは、確認していないので見落としかもしれません)
車を止める場所も見当たらなかったので、あきらめて静岡一歴史のあるおでんを提供してくれる駄菓子屋さん『水野商店』さんを目指すことにしました。

じっくり煮込まれたこんにゃくが最高!駄菓子屋さんのおでん

水野商店近くのコインパーキング
水野商店近くのコインパーキング



ここなら確実に食べられるはずと思っていた水野商店は、静岡の都心部にありました。
途中、こんなところに駄菓子屋さんがあるの?と、不安になるぐらいビルが建ち並ぶ都心部を抜けていき到着。
車をどうやって止めればいいか心配でしたが、お店のすぐお安いコインパーキングがありました。






車を止めてお店の方を見ると、いい雰囲気の看板が出ていました。

到着したのは、12:30過ぎ。
Blogで見ていた写真と雰囲気がずいぶん違う気がしたので、なるべく広めに1枚写メしてお店に向かいます。



水野商店の看板
水野商店の看板



私たちがイメージしていた駄菓子屋さんのとは少し様子が違うように感じましたが、お店に向かって左側の棚にお菓子も少し並んでいます。
店内にはいると、銀色の四角いテーブルがあり、金色の鍋に黒いつゆを深々とたたえたおでんの鍋が設置してありました。



水野商店の看板
水野商店



水野商店メニュー
水野商店メニュー



「いらっしゃい」
店内中央の席に着くと、私たち家族だけで満席。

「夏はあんまりおでんがでないから少ないけど」
そういって、お茶と、子どもたちのためにお水を出してくれました。

おでんのお値段は1本60円〜70円。
中央の鍋から好きなものを取ってどんどん食べていきます。



駄菓子屋さんのおでん
手当たり次第食べていきます



容器に入った青のり、ダシ粉をお好みの分量でかけて食べていきます。
おでんはしょう油ベース。
こんなに黒いつゆですが、味はしっかりついているものの優しい風味です。

ん・・・なにか足りないと思ったら、あまーいお味噌がありません。

「お味噌はやめちゃった。手間もかかるしね」

お味噌がないのは少し残念でしたが、家族揃って駄菓子屋さんのおでんが食べれるだけでも幸せというもの。
お目当てだったウィンナーなど、お鍋に入っていない具材もちらほらありましたが、牛すじ、しらたき、玉子、なるとなどをがつがつ食べます。

「昆布がおいしいよ。あとじっくり煮込んだこんにゃく。ずっと煮込むと縮んじゃうんだけど好きなら食べてみて」

おばさんにいわれるまま、鍋からこんにゃくを探して食べてみました。



駄菓子屋さんのおでん
煮込まれてひとまわりちぢんだこんにゃく



他のこんにゃくと比べると、ひとまわり小さくなったこんにゃくは、しっかり味が染みて歯ごたえが違います。

これはクセになりそう!!

黒はんぺんについては、静岡おでんで取り上げられる機会がたくさんありますが、じっくり煮込まれたこんにゃくについては知りませんでした。
回転の速い涼しい時期には、これほど煮込まれる前に誰かに食べられてしまうので、ここまでこんにゃくを育てるのが難しいのかも・・・と勝手に想像してみました。
ゆったり心おきなく堪能できるので、本格的なおでんシーズン到来前に訪ねてみるのもいいものです。



駄菓子屋さんの七輪




おでんの火は、七輪を使っているとのこと。
毎回、炭で火をおこすのが最近は大変になってきたとか。

「うまくいかないがあってね。ガスに変えても今まで通りにできないとね。今朝もなかなか火がつけられなくて苦労しちゃった」

こういったものを維持していくのも大変ですね・・・

こちらのお店は、おばさんで3代目。
話を伺っていると、後継者のこともあり、この先、いつまでこのおでんが続いていくか微妙な感じです。

この駄菓子屋さんに子どもが食べにくるのかも気になるところ。

「昔は、小銭を握りしめて子どもたちがきたけど、今はコンビニへいっちゃうね。子どもたちもああいうところの方がいいんんだね」


駄菓子屋さんのおでん
串のサイズでお値段を見分けるのです



店内で過ごした時間は30分ほど。
夏ということもあってか、その間、だれもお店にはきませんでした。

4人で食べたおでんは42本。
カップラーメンなどもあるようですが、おでんのみの昼食になりました。
これだけ食べても、3,000円ちょっと。

「あるだけ食べていっていいからね」
そんな言葉に、駄菓子屋さんらしからぬ食べっぷりになってしまいました。




駄菓子屋さんのおでん
ごちそうさまでした!



「ありがとうね。気をつけて帰ってね」

こちらこそ、ありがとうございました。
いつまでもお元気で。
おばさんに見送られて、お店をあとにしました。

気が向いたら駄菓子屋さんへ

今回、静岡で駄菓子屋さんを捜してみましたが、予想外に苦労してしまいました。
近所を見渡しても、鉄板のある駄菓子屋さんって、1件残すのみで、駄菓子屋さんそのものが減ってきています。

コンビニやスーパーが増えていたり、高齢化が進み後継者不足というのが主な理由のようですが、そこかしこに駄菓子屋さんがありそうな静岡だって、こういう事情と無縁でいられるわけがありません。

相方は、以前、静岡の駄菓子屋さんでおでんを食べたことがあるそうですが、山間の駅前にあった駄菓子屋さんも、今年訪ねてみると、おばあさんの体調不良が原因で閉店していたとのこと。
特別に残そうとしている駄菓子屋さんは別ですが、普通の駄菓子屋さんを探すのは今後いっそう難しくなってくるように感じました。

ネットにも情報があがっていますが、突然の閉店などには対応し切れていない部分もありますし、お店も、屋号より通称の方が通りがいい場合もあるので要注意。

遠方へ行く場合は、mapを頼りにしても土地勘がないので、時間にはじゅうぶんな余裕を持っておきましょう。
旅先でこういったお店をあてにするなら、できるだけ下調べをして数件目星をつけて出かけた方が安全確実です。

ちょっとやっかいな部分はありますが、駄菓子屋さん独特の雰囲気は、そういったことを踏まえた上でも訪ねる価値はじゅうぶんあると感じました。

駄菓子屋さんランチは、大人にとっても、子どもたちにとっても至福のひとときになること間違いありません。
週末、こういったお店に心当たりのある方は、子どもさんを誘って駄菓子屋さんランチへ出かけてみてはいかがでしょうか。


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