フライトジャケット自宅で洗っていますか?
前回、初めから洗濯不可と思い込んでいたALPHA N-3Bを自宅で洗濯してみました。
我が家には、もうひとつAVIREX L-2Bがありますが、そちらは革製のワッペン付き。
購入時から付いていたタグにもこれでもか!というぐらい洗濯不可、汚れたら拭くようにと書かれています。
これでは汚れた時に困る!
なら、革製のワッペンをベルクロ(※)にしてしまえば洗濯可になるんじゃね??
というわけで、革製ワッペンを全て外しベルクロ化。
洗濯不可と書かれていたL-2Bを洗濯機で洗えるようにしてみました。
ワッペンをベルクロ加工して、洗濯可能なジャケットにカスタムする手順と結果を記事にしてみます。
洗濯できない理由は革製ワッペンのせいだった?
購入時からしつこいぐらいに取り付けられていた洗濯不可のタグ類を見て、『このフライトジャケットを洗濯することはない』そう思い込んでいました。でも、タグを見てみると、製品はナイロンとポリエステルで構成されています。
フライトジャケットに入っている中綿のヨレなどが気になるところですが、そのあたりはN-3Bを洗濯していますが問題ありません。
洗濯した結果は過去記事で。
と、なると、問題は革製のワッペンということになります。タグにも革製のワッペンがどうのこうのと書かれています。
だったら、ワッペンを外してしまえば洗えるんじゃね?
洗濯の時だけ外して、着用時のみ取り付ける。
そのためには、ベルクロをワッペンに貼り付けてしまえば、フライトジャケットを清潔に保てます。
いくらジャケットがかっこよくても、汚かったら嫌ですよね。おじさん臭いのも嫌ですよね。
ワッペンをベルクロ化するために参考にしたページ
洗濯するための方法は、わかりました。ただ、せっかく綺麗についているワッペンを外してしまうというのは勇気がいります。
他の人はどのようにワッペンをつけているのか、使えそうな便利なグッズはないのか気になったので調べてみました。
こちらは、のり付きのベルクロは割高感があったので、ベルクロと粘着シートを個別に用意して取り付けています。
この方法は、手軽な反面、耐久性に問題があるようです。
半年ほどで剥がれてしまったので、端を縫い付けるなど対策が必要と追記されています。
こちらも、ほぼ同じ方法でワッペンを取り付けています。
洗濯をする場合は、ベルクロの縫い付けが必要と書かれています。
こちらの記事では、ヒューストンのフライトジャケットにベルクロをミシンで縫い付け。
大きなシートに縫い付けてから、ワッペンの形に切り取っています。
ベルクロがミリタリー系の色だと自然な感じがしますね。
いろいろ調べてみたのですが、革製ワッペンをベルクロ化している記事が見つかりませんでした。
あれこれ見ているうちに、少し脱線してしまいますが、ワッペンの取り付け方について書かれているページがありましたので紹介しておきます。
フライトジャケットのワッペンって、取り付け方に厳格なルールがあるんですね・・・
知りませんでした。
カスタムを考えている人はしっかり把握しておく必要がありそう。
こちらは、恒久的なものではありませんが、お手軽にかっこいいワッペンを自作して取り付ける方法が書かれています。
お手軽にワッペンを模様替えできそうで、楽しそうですね。
革製のワッペンを外す
ワッペンをベルクロで取り付けている方は多数いるようでした。
まずは、ジャケットに縫い付けられている革製のワッペンを外さないことには何も始まりません。
ジャケットを傷めずに縫い付けられているものを外すには、専用の洋裁道具リッパーが必要です。
リッパーの使い方は、こちらの記事が詳しいです。
リッパーを使って、ワッペンを外していきますが、まずはいきなり裏面から糸を切ろうとしてはいけません。
ワッペンの表面に見えている縫い目から2〜5本分縫い目を切っていきます。
ワッペンをめくってみて、裏面が浮くようになったら裏面にリッパーを入れて糸を切っていきます。
ある程度まで糸を切って行けば、するすると糸も抜けていきますし、切りやすくなるので、力任せにならないように、丁寧に作業していきましょう。
慎重さは必要ですが、特別難しい作業ではありません。
全部で3つの革製ワッペンの取り外しに成功しました。
縫い付けてあった痕跡は残りますが、ワッペンのサイズより小さいわけですから取り付けに成功すれば隠れてしまいます。
だから、無傷といっていいレベル。心配いりません。
ワッペンを外すのに使ったリッパーは、高いものでも数百円で購入可能です。
ジャケットを傷つけてしまうと元も子もないので、専用の道具を使ったほうがいいですね。
ワッペンにベルクロをつける
ワッペンを取り外したら、ベルクロ加工を施します。※ベルクロとは、マジックテープと同様商標です。面ファスナーなど呼び方も様々ですが、この記事ではベルクロで統一しておきます。
かなり大きめなワッペンだったので、30cm×30cmのシートを使用。
素材は、ナイロンとポリエステルで、オス(トゲトゲ)の方は、極薄なプラ版といった感じです。
よりによって手持ちのシートカラーは白。
大きなシート状のベルクロはなかなか入手しづらいようなので、手持ちの白でやってみます。
オスメスのシートを張り合わせて、一枚にして、ワッペンを当てて少し小さめに切り出します。
オス側のシートをワッペンに貼り付けます。
何点か縫い付けてもいいかと思いましたが、強力接着剤を使うことにしました。
革とポリエステルを接着するのは、強力接着剤といえども楽な仕事ではありません。
ワッペンが革製なので、それほど柔軟性は必要ないはずですが、革はボンドを吸ってしまいます。
どのボンドが最適なのか、選択が難しいところですが、ゼリー状の強力なボンドを購入しました。
ポリエチレンには適さないと表記されていましたが、ベルクロシートの素材はポリエステルなので、これで問題ないと考えました。
革がボンドを吸ってしまうと考えたので、はみ出さないように、少し多めに塗布してみました。
真ん中だけでは剥がれてきそうだし、かといってあまり外側までボンドを塗りこむとステッッチの穴からボンドが出てきてしまうので要注意。
これでワッペンのベルクロ加工は完了。
続いて、ジャケットにベルクロシートを縫いつけていきます。
裏地もあるので、ジャケットには、表の生地のみに手縫いでベルクロを縫いつけていきます。
縫い方はこちらの方法(たてまつり縫い)が適していると思います。
表面だけに縫い付けていくので、生地がしわにならないように慎重に縫っていきます。
ミシンを使って裏地もろとも縫い付けてしまうというのも考えられなくはないですが、面積も大きいので慎重に越したことはありません。
これで、ワッペンのベルクロ化は完成!!
ワッペンをとめて元どおり。
これで、ひとまず1シーズンごとに洗濯可能なL-2Bになりました。
さて、もともと縫い付けてあったワッペンをベルクロ加工にしてみましたが、ほぼほぼ問題ありません。
でも、接着面のきわをじっと見ると、角度によってはベルクロが見えてきます。
ワッペンからベルクロがはみ出さないように小さめに加工しましたが、やっぱり多少淵が浮くのは避けられません。
そこまで見るかどうかは別として、白のベルクロは使わない方がいいですね。
万が一はがれてしまった時とか、修復までの間かっこ悪いです。
もっとも、着用していて、普通にしている分にはほとんど気にならないレベルだとは思います。
ベルクロ加工後、特に問題はありません。
黒を使うか、万全を期してグリーン系のベルクロを使用すればより自然な仕上がりになりそうです。
完璧を目指したい方は、この辺りのシートを使うといいですね。
YKKファスニングプロダクツ
せめて黒を使えば目立たなかった・・・
ボンドは多用途系でゼリー状のものを使用しました。
強力ボンドならなんでも接着できそうですが、素材や用途別に適したものを選ぶ必要があります。
今回は革製だったので、縫いつけまではしませんでしたが、そうでなければ接着と縫いつけをしておけば完璧です。
アヴィレックス L-2Bを洗濯した
暖かくなってきたので、さっそく洗濯してみました。
前回のジャケットと同じように、洗濯機の手洗いコースで洗濯後ベランダで天日干し。
L-2Bは、MA-1などと比べると少し薄手になり、秋〜初夏あたり、インナー次第で着用する期間も長くなります。
※さすがに極寒(寒冷地)の真冬は厳しいでしょうけれど、インナーや用途によっては真冬でも対応可能です。
洗濯不可ということで、Tシャツなど薄手のインナーにちょっと羽織る(直接肌に触れる)ような使い方がしにくかったのですが、今回のカスタムでさらに着回しの幅が増えました。
AVIREX 2016-07-14
気に入ったワッペンを購入してシンプルなジャケットをおしゃれにカスタムなんてことも楽しそうですね。
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