急なトラブルで長年乗り続けきたSUVから、ワンボックス(ミニバン)タイプのデリカに乗り換えました。
こんな時期だけど、気にせずキャッシュで買いました。クリーンディーゼルのデリカ。
今までSUV車は、ローバー、フォードと乗り継いできましたが、デリカのようなミニバンタイプの車を所有するのは初めてです。
割と大きめな車を運転してきましたが、初めてのミニバンタイプの車の使い勝手に戸惑うこともしばしば。
納車当日に車をこすってしまうといったトラブルがありましたが、こんな出来事もなれないミニバンタイプの車ならではのことでした。
これから、デリカのようなミニバンタイプの車の購入を検討している人のために、購入の経緯やミニバンと共に充実したカーライフを過ごすために必要だと感じたことを相方が記事にしてみます。
初めてのミニバン購入までのいきさつ
今まで、SUVを20年ほど乗ってきましたが、乗っていた愛車が帰宅途中に故障。そしてそのまま廃車。仕事の足としても使用しているので、車がないのは本当に困る。
全く予定外のこと、短期間にあたふたしながら購入を検討した車は、FJクルーザー、ノア・ボクシー・エスクワイヤ、三菱ではアウトランダーPHEV、そして購入したデリカでした。
三菱は渦中にありましたが、PHEV、デリカ、タイプは違うものの1日で候補をこの二つに絞りました。
前々から、チェックしていましたしね。
PHEVは自治体によって税金の優遇が受けられる、自宅駐車場には外部コンセントがあるということもありかなりアウトランダーに傾いていました。
ずいぶん前に試乗も済ませているし、たまに開催される貸し出しにも申し込もうかと思っていたぐらい。
アウトランダーのレビューについては、有名ブロガーさんが、的確な記事にしていますのでそちらを参考に。
短いけれど、適切にレビューしているところはさすが有名ブロガーさん。凄いです。
紹介した記事にも書かれているのですが、定員が5名・・・
大きさの割に容量が少ない、大きな車ならではのゆったり感、開放感がないのがPHEVのネック。
ミニバン(デリカ)に傾いたわけ
PHEV購入で押し切ろうとしていましたが、「おじいちゃん、おばあちゃん、子どもたちと揃ってゆったりお出かけできる時期ってもう何年もないよ」
この一言がほぼ決定打。
ディーゼルの乗り心地は捨てがたいものの、ワンボックスの割には荷物が積めないのが気になっていましたが、他のワンボックスを見ても、それほど荷物事情は代わり映えしないので、一気にデリカに傾いていきました。
デリカの良さ
デリカの良さは、他の車系ブロガーさんが良い記事を書いているはずなのでさらっと魅力を挙げます。- 走破性最強!本格的4WD車である(冷静に考えるとほぼほぼオンロードのみだが、そういうスペックを秘めているというのが大事)
- ディーゼルらしい乗り味を堪能できる
- ディーゼルは燃料費、維持費が安い(税金の優遇が受けられる、買い替えの時有利)
- 7人乗りの設定がある
ざっとこんなところ。
デメリットとしては、少々高い、タイヤが18インチ、いい意味も含めて真新しさがないというぐらい。
三菱車はインパネ周りなど大味なところが目につくけれど(若い頃は大味なところがちょっと気に入らなかった)しっかりした車を作っていると個人的には感じています。
マツダのクリーンディーゼルも試乗済みですが、あちらは静かで信じられないほどの加速の良さ、わずかな時間でも感じられる最新(当時)の安全対策など、すべてが近代的だったけれども、購入するほどの魅力があるかといば、スマートだけれど面白みも実用面(荷室が狭すぎ)も物足りない。
対するデリカは、今の時代のディーゼルとしては、前時代的な感じがしてしまうものの、しっかり熟成させてきた良さのようなものを感じるのです。
※気になる燃費、リッター10〜13ほど。知人が所有しているBMWスポーツタイプのディーゼルが、上手に乗って17〜8km走っているのでそういう部分でも少々前時代的。
ディーゼル車らしさを堪能したいなら間違いなくデリカ。
スマートなジャニーズのアイドルではなく、高倉健のように時代を超えて存在感を示しているのがデリカ。そんな感じ。
ミニバンは7人乗り推奨
さて、購入する車種が決まったら、グレードを選びます。我が家では、定員7人か8人か、少しもめました。
相方は、7人乗りを主張。
おじいちゃん、おばあちゃん、夫婦、子ども2人で6人。
お友達たちとお出かけしたりする時用に少しでも定員の多い8人乗りをと主張されたものの、年に数回あるかないかのことに3列目シートへのアクセスが悪くなるのはいただけない。絶対に無理。
家族全員の人数は、最大6人である。
仮に8人乗るとしても、8人乗車時の荷物スペースの確保が厳しい。(車のスペースとして8人乗るのはキャパギリギリ。どんなものにも余裕をとっておく方が幸せになれます)
8人乗りが必要な時だけレンタカーに頼る。
こういう主張で7人乗りになりました。
一緒に動く予定の人数が8人なら8人乗りを選ぶべきなのは当然だけれど、現行車種を見ている限り、長モノを楽に積むことができ、フル乗車しても煩わしさがない7人乗りを選択するのがミニバンと快適に付き合う方法だと感じます。
三菱の中古車は絶対ディーラーで買うべき理由
さて、急な廃車で1日でも早く車が必要だった我が家。家族の一部のような車。代車があったとしても自分の車でないのは落ち着かない。
新車の納期は、最大で1か月ほどかかるとのこと。それは困る。
だから中古も視野に入れて(予算的にも優しい)購入を検討しました。
業者のオークションも手配してもらっていましたが、ディーゼルのデリカ、はっきりいって高い。台数も少ないし新車買えそうな勢いで高い。
新車と比較して5~60万円安ぐらい。
しばらく全国のオークション会場の情報をチェックしていましたが、これなら普通に中古車屋さんで購入した方が良いのでは?ということになりました。
全国展開のショップ、SUV専門店などでも見た結果、ディーラーの中古が一番綺麗で一番お値うちでした。
中古車販売店とディーラーでの最大の違いは保証期間。
三菱のディーラーで購入すると、5年保証(追加で費用が発生するケースもある)、そして10年10万km保証が設定されています。
ディーラーで指定された整備を受けることが条件になるもののこの10年10万km保証が強力。
中古車取扱店では、通常この10年10万km保証は受けられないものと思われます(一旦、他の業者の整備(点検、車検、部品交換を伴う作業)が入っているから。整備が入っていないとしたらそれは問題だし、三菱で整備を受けたとしたらその費用を上乗せされてしまうでしょう?)。
新車購入時についてくるはずの5年保証も、ショップによっては、引き継ぎ手数料とかで何万も請求に乗っているところ(ショップ購入の場合、オプションで用意している保証に加入する)すらあります。
ディーラーの保証は、その時装備されている社外製のナビまで保証に含まれます。これには驚き。
ディーラーってお高いんでしょう?
そんな思い込みを捨ててサクッとディーラーで探しましょう。
結果、購入価格も、状態も、色、グレードなどの仕様もぴったりなものが欲しい時に手に入れることができました。
参考までに、バイザー、フロアマットなど中古車販売店ではついていないものも(購入したい車についていない場合は、安価な非純正品の購入をあっせんしてもらえる)、純正品がしっかりセットされていました。
中古車の場合、フロアマットは汚れる部分なので取っ払っての販売が基本のようです。
ディーラー購入のデリカには、内装ベージュ色なのにフロアマット付属。内装同様、汚れが全く見当たらないので新しいものを入れておいてくれたのか、はたまた前オーナーがよほど綺麗に乗っていたのか、純正だとひっくり返るような価格なのでとても嬉しかったのです。
中古車購入になりましたが、端数を切ってもらう程度の値引きを受けました。値引き額6万ほど+自宅納車(基本、店頭渡しとのこと)。
ミニバン初心者が充実したカーライフを送るために気をつけたいこと
別記事にあげている通り、待ちに待った納車当日に車が傷ついてしまった我が家。その原因は、スライドドアを備えたミニバンならではの事故でした。
ここからは、ミニバン初心者が気をつけたいと感じたこと、対策ををまとめていきます。
納車当日、車を傷つけてしまった時の図です。
都心部の駐車場の場合、降車スペース確保のためにミラーを折りたたんでギリギリに寄せて入庫するシーンも珍しくありません。
入庫した時は、右側(運転席側)が空いていたので、左側にギリギリに車を入れました。
右側に大きく開いたスペースがあるので、普通なら右から降ります。普通なら。
セカンドシートに乗車していた次男は、左側のスライドドアを開けて下車してしまいました。
嫌な予感がしたもののスライドドアは電動。しっかり開き切ります。
スーレスレ♪スーレスレ♪と歌を歌いながら降りてきた次男。
「ねぇ。これ、すれすれじゃなくてアウトだよね。アウト」
納車から数時間でキズモノになってしまった瞬間でした。
幸い、ペイントが付着しただけで済み傷を消し去ることができましたが、まだあまり慣れていないので何度かヒヤッとすることがありました。
スライドドアの開閉にはスペースが必要
スライドドアの車を所持するのは初のことだったので、省スペースだということを過信していた部分がありました。普通のドアよりはもちろん省スペースですが、開閉時のスペースの確保が必要なのは変わりありません。
今回は、相手が柱だったので助かりましたが、これが他人の車だったらと思うと恐ろしくなります。
現行の車種は、ほぼ、電動スライドドアを装備しているので手動と違って調整は不可。降車時のスペース確保は神経質にならざる終えません。
どれぐらいスペースが必要かわかりやすいように写真を撮ってきました。
スライドドアなので確かに省スペースですが、スライドドアの膨らみが白線の外側あたりまで達している様子がわかります。
ミラーを畳んで入庫した場合、ドアを開けるとこする可能性が高いということが解るはずです。
狭い場所への駐車の際は、入れる前に安全な場所で降車してもらうというのがベスト。
または、スライドドアは運転席で操作する、停車時に声かけするなど、降車時には運転と同じぐらい神経を使いましょう。
今まで、スライドドアの車に乗せてもらう時ほとんど気にした記憶がありませんでしたが、子どもに対してよその車では勝手にドアを開けないように言って聞かせるいい機会にもなりました。
ミニバンは広々。荷物の整理が快適さを保つポイント
ミニバンタイプの車は、広い車室が特長です。ゆったりしていることは確かですが、それも乗車人数次第。
7人か8人かと迷いましたが、どちらにしても定員いっぱいまで乗車した場合、荷物スペースの確保に工夫が必要になってきます。
3列目のシートをたためばそれなりにスペースはできますが、最近3列目も豪華なシートを備えている車が増えているので思ったように荷物が載らないといったことも出てくるはずです。
ルーフにボックス・キャリアを装備して荷物を積むことも選択肢になりますが、ただでさえ背の高い車。駐車場にも困る場合が出てきますし、通過できない道があったり、ルーフ(キャリア・ボックス)をぶつけてしまうことも有り得ます。
車の全高もしっかり頭に入れておきましょう。
今までの車は、荷物スペースがシートで区切られていましたが、ミニバンタイプの場合、荷物スペースと乗車スペースの区切りが曖昧になりがちなので、広いからと油断していると車室空間がどんどん散らかっていくこともあるので要注意。
車内を効率良く片付けるためのオプションなども用意されているので、必要に応じて備えておくと快適な車室空間を維持していけるはずです。
安全対策:ワイドミラーは必須
車体の大きなミニバンタイプの車。バック、フロントカメラ、センサーをオプションで選択することも可能です。
我が家も、フロントカメラ、センサー取り付けをオーダーするか迷いましたが、結局つけずにバックカメラのみ装備しています。
様々なハイテク化で安全対策を強化することができますが、お手軽な安全対策はミラーのワイド化。
ルームミラーのワイド化で、スライドドア・セカンドドアの窓越しの様子が見えるようになり左側の死角をかなりカバーできます。
これで、かなり車線変更が楽になりますが、これだけではまだふじゅうぶん。不安は残ります。
ベンツは右と左でドアミラーのサイズを変えていますが、知る限り国産車にそのような安全対策を施している車はありません。
車のすぐ左側にある死角は、車線変更時にストレスの元。
フォードに乗っている時は、サイドミラーをワイド化するパネルがオプションにありましたが三菱にはその設定がありません。
今までワイドサイドミラーの便利さに慣れきってしまっているのですぐに社外品を購入しました。
メーカーは3社ほど、各車種、車検適合のものを製造しています。
レビューなどをネットで調べてみると、大きな車用だけではなく、プリウスなど比較的小さな車の方も死角改善のために利用されているようです。
スポーツカーなどもミラーの視界はいいとはいえないですから、需要はそれなりにあるようです。
レビューやブログなどに目を通してみましたが、メーカー問わずワイドドアミラーのレビューは概ね良好。
たまにワイドミラーは距離感がつかめないのではないかといった書き込みを見かけますが、ドアミラーには自分の運転する車の車体を必ず映し込むので距離感がつかめないということは有り得ません。
10年以上ワイドタイプのサイドミラーをつけて運転してきましたが、一度つけたら手放せないほど運転の負担を軽減してくれるアイテムです。
ギアに連動して下を向くミラーなどがあるのに、なぜ、これを純正に採用しないのか意味がわからないぐらい。
では、取り付けから装着後の様子まで写真付きで紹介します。
購入したのは、HOR Racing オプティカル ワイド ドアミラー ブルー 1セット。
アウトバーンなど他社製も人気のようですが、お値段的に少々お高いのが難点。
購入したものは、デリカ用で10,000円ほど。
ミラーへの取り付けは、ミラーパネルの交換ではなく、ミラーの上から貼り付けて装着します。
ここらかは、装着前、装着後の効果がわかりやすいように写真を撮りたいので公園まで出かけて作業の続きをします。
写真を撮るために到着した公園。ここに来るまでに1時間を要しました。
取り付けは、どれだけ慎重にやっても10分で完了。
早速取り付けに入ります。
まず、取り付けに油分は禁物。
ワイドミラーの取り扱いは手袋着用で。
そして接着面になる純正ミラーの鏡面をガラスクリーナーで拭いた後、パーツクリーナーを使用して拭き上げます。
パーツクリーナーは、ホームセンターで300円ほどで購入できます。
一本持っておいてもいいですよ。
取り付けで難しいのは、ミラーの位置合わせ。
ミラーを貼り付けるテープはかなり強力なので失敗は許されません。無理に剥がそうとするとミラーが破損してしまいますから慎重に。
特に必要な道具はありませんが、あると便利なのは吸盤。
適当な吸盤がなかったので、子どもがお祭りの屋台で持ち帰ってきた吸盤付きの矢を使用します。
片手を添えながらミラー面に貼り付けた吸盤を持って、位置合わせのリハーサルを数回繰り返します。
ワイドミラーパネルは気持ち小さいようで想像以上に曲面が付いているので納得いくまで貼り付けの練習をしましょう。
練習が終わったら、両面テープの紙を剥がして迷いなく貼り付けます。
一度接着面が当たると剥がすのは非常に困難なので、失敗は避けねばなりませんが、真剣にやればそれほど難しいことでもありません。
貼り付け作業でミラーの角度が動いてしまったり、写真撮影の精度が悪いので全く同条件ではありませんが、ワイドパネルを装着したミラーの映像いかがでしょうか。
左右に視界が広がり、赤丸で囲った部分、上の方には建物が、下の方には縁石が写り込んでいます。
ミラー面を拡大するとご覧の通り。
後輪付近の縁石がバッチリ映り込んでいます。
これで気になっていた左側の死角をかなり減らすことができました。
フォードのオプションパーツとの比較になりますが、使用感は若干歪みがきついかな・・・と感じます。
運転席側は、それほど曲面である必要は感じませんが、左側で得られるこの視界は運転をしっかりサポートしてくれます。
車線変更時には当然目視も必要ですが、目視の負担軽減、見落としといったミスを減らしてくれる便利なグッズです。
また、ワイドパネルは、最近の高級車などに装着されているブルーミラーでした。
黄昏時には多少暗いかなと感じましたが、後続車のライトの眩しさを軽減してくれるとのこと。
夕暮れ時はこのように見えます。
眩しさが軽減されているのか気になりませんでしたが、映り具合に問題はありません。
ブルーである必要性は感じないけれど、この視界の広さは必要。(調べた限りでは、他社製もミラー面は色付きのものになります)
ワイドミラーパネル、大きな車に限らず、ミラーの視界に不満を感じている人にはオススメです。
初めてのミニバン(デリカ)は快適だった
初めてのミニバン。いろいろと不安もありましたが、ミニバンならではの広い車室空間は快適そのもの。
乗り始めてまだ日が浅いけれど、ゆったり楽に乗りたい、仕事のシーンでは荷物もそこそこ積みたい、遊び心も忘れたくないといったわがままなニーズをほぼ満たしてくれています。
車体自体が大型化しているので運転に不安を感じるかもしれませんが、女子でも問題なく乗りこなすことは可能。
(我が家では、今まで乗り継いできたSUVより運転しやすいと好評)
ただ、慣れていないと戸惑うことも幾つかあったので長々と記事にしてみました。
これから、ミニバンタイプの車をと考えている人に参考にしていただければ幸いです。
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