そよかぜスタイル

ドイツ製のコーティングフライパンを買ってみた結果

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テフロンのフライパン買い替えました
RUN Alulith-Cast Deep Frying Pan


約3年愛用してきたテフロンのフライパンを、ドイツ製のフライパンに買い替えました。

ホームセンターで購入した安物のフライパンを我慢して使ってきたので、今度はとにかくよい(高級な)フライパンを使ってみたいと思うのが自然な流れ。
いざ高価なものを購入するとなると、妥協したくないし、できるだけ長く使っていきたい。
でも、種類が豊富すぎて購入までかなり時間がかかってしまいました。

購入の経緯やフライパン選びの参考になる記事を紹介しながら、実際にドイツ製のフライパンを購入して3年使い続けたので、メリット・デメリットを記事にまとめます。



フライパン買い替えのきっかけはル・クルーゼ


ルクルーゼ フライパンのカタログ
ルクルーゼのカタログ



3年ほど前、ホームセンターで購入したフライパンを我慢して使っていましたがその我慢も限界。
買ったばかりの時は、軽くて焦げ付かず、大容量で安い便利なフライパンでした。
ほぼ毎日使っていたら、フライパンの底が変形しコーティングの傷みも目立ってきました。
そもそも軽いので、調理中の安定感はまったくありません。軽いことは便利だけれどこれもかなり不満。

買い替えるフライパンに求める譲れないスペックは、4人ぶんの食材をストレスなく調理できるサイズで深さがあること。
そして、焦げ付かず、耐久性に優れたもの。

そう考えると、食べ盛りの子どもがいるので、我が家では直径28cm、深さは5cm以上のフライパンが必要です。

そんな条件でフライパンを探していましたが、ル・クルーゼの店舗で見たノンスティック(テフロン、フッ素加工と同等)フライパンがあまりにもよい感じだったので、買い替えに弾みがつきました。

ちょうど実店舗では、不要なフライパンを5,000円で引き取ってくれる下取りキャンペーン実施中でまたとないタイミング。
ただ一点、便利なテフロン系フライパンは、丈夫な鉄製のものと比べると短命であるというのが気になるところ。
我が家のフライパンの状態や、買い替えを検討していることを店員さんに伝えると、もの凄い熱量でフライパンについて語ってくれました。

フライパン選びについてル・クルーゼのショップで聞いてみた


「私、以前はティファールのフライパンを10年使っていました。傷を付けないようにする、硬いタワシやスポンジで洗わない、金属製の調理器具を使わないというのはもちろんですが、長持ちさせるための最大の秘訣は強火では絶対に使わないようにすることです。
調理は弱火〜中火でじゅうぶん。
ルクルーゼのフライパンは、厚みもありますから、予熱でフライパンを温めれば小さい火力でもじゅうぶんな調理が可能です。

そして、デザインも大切な要素のひとつだと考えています。
見た目を整えるということは、若さや元気を保つ秘訣になりますし、料理の楽しみも格段に増やしてくれます。
お料理は、楽しむことを考えるのが大切だと思います」

4人家族でチャーハンや焼きそばといった炒めものから、お肉などを焼くお料理まで対応できる深型がお勧めとのこと。

激しく納得して、後日、この店舗で購入しようと決めてその日は帰りました。

ル・クルーゼのフライパンを買わなかった理由


購入目前だったル・クルーゼのフランパン。
自宅で調べてみると、生産国は

中国製であることが判明

購入は取りやめました。

すべての中国製が悪いとはいいませんが、あえて高いお金を出して(実売価格14,000円程度)中国製を買う必要はないという結論になりました。
ホームセンターで購入したフライパンと比べると、かなり良い質感でしたが本気でがっかり。
ル・クルーゼのフライパンについては、こちらのレビューがとても参考になります。


ノンスティック加工自体の耐久性は無さそうです。金属へらなどは使うなと書かれており、最近の頑丈な物(金属へらOKの物)とは違うのでしょう。また、10年保証についての説明書きによると、ノンスティック加工は対象外との事です。

重さの割にリベットが2点止めなので不安に思う方もいると思いますが、リベットが十分な強度を持った材質(少し削って確かめた感じでは、おそらくステンレ ス)であり、この部分に関しては大丈夫でしょう。加工の精度は決して良くはなかったです。二つ目の取っ手(ヘルパーハンドル)の取り付け部分が、片方少し 浮いていました。こういう雑な面で、日本製品との差を感じます。

フライパンとして、かなり贅沢な物であることは間違いありません。しかし、上記のように雑な部分も気になりますし、全体的には値段相応の作りとは言えないと思います。
(ル・クルーゼというブランド自体が、ル・クルーゼを好む人のためのものであり、同社の他の商品同様、本品もブランド代をかなり含むものでしょう)
例えば、新潟あたりの金属加工会社であれば、6000円クラスのフライパンでも相当良い物が買えます。本品の作り・品質は、そのクラスに該当するのではないかと。

確かに贅沢な仕様でフライパンとしては大満足なのですが、冷静に見れば12000円の水準ではないので、これは自分で買うより、プレゼントしてもらいたい品と言えますね。
Amazon 投稿者 choice2009さんのレビューより
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3P2E54UJAGQ0E/ref=cm_cr_othr_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B001BEH66K




フライパンについて本気で調べてみた

RUN ドイツ製フライパン
RUN Alulith-Cast Deep Frying Pan


こんな理由で、フライパン選びは振り出しに。
「鉄製のフライパンが一番いいんじゃないか?鉄分も摂れるし鉄製にしよう」
そう説得されましたが、やはりめんどくさいイメージは拭えずテフロンは譲れませんでした。

フライパンの素材について書かれているページ


まず、どんなフライパンがあるのかを知っておくことが大切。
だいたいこのあたりのページを見ておけば、各種フライパンの特徴が理解できるはずです。





ステンレス製フライパン、高級なものも出ていますが、猛烈な扱いにくさなので経験上お勧めできません・・・
マーブル、ダイヤモンド加工などのコーティングもテフロン系フライパンと同じグループに入ります。


コーティング系のフライパンで寿命とともに懸念される有害物質のお話。
有害だということに焦点を当てている記事が目立ちますがこちらはその反対側。
確かに、不安を煽って、有害だから安全なこれを買いましょう的な記事は目立ちますよね。




便利なものでも使い方次第。
安全面も頭の片隅にいれておきましょう。
こちらのBlogには、フライパンの関連記事が多数掲載されています。



わたしはキッチンツールメーカーに勤めていましたが、
テフロン加工は業界でも懸念されており、
使っている人はあまりいませんでした。

正しい使い方をしないと
体に有害となる恐れがあるからです。

決してテフロン加工のフライパンを使ってはいけない
ということではありません。






テフロン(フッ素)フライパンの正しい使い方


コーティングが剥がれて痛んだフライパン
3年間使ってきたフライパン


コーティングされたフライパンは、便利な反面、繊細だということがわかりました。
どんなに高いものを購入してもすぐにダメになってしまうのでしょうか?
半永久的に使用できる鉄製のフライパンにはかないませんが、ショップ店員さんの話にもあった通り、よいフライパンを購入し、大切に10年近く使用している方もいらっしゃるようです。

長持ちさせるためには、どんなことに注意をしたらよいか、参考になる記事を紹介しておきます。






こちらは、合羽橋にある調理道具屋さんのBlog。
なんで秘訣2にリンクしているかというと、1から読むとどうやって2へ進んでいいのかわからなかったからです(興味深い記事なのに残念)・・・



料理に適切な温度は「160℃~どんなに高くても180℃」と言われています。
本来ほとんどの料理では、200℃を超えるような強火での調理は必要ありません。

弱火~中弱火でじっくり熱するように調理すると食材に味が染み込みやすくなりますし、テフロン加工の寿命を大きく伸ばすことができるようになります!






テフロン系フライパンを長持ちさせるために気をつけておきたいことは以下の通り。

  • 強火は使わない
  • 空焚き厳禁
  • 金属製の調理器具不可
  • 柔らかいスポンジで洗う
  • 急激な温度変化不可
  • 食材はいれっぱなしにしない
  • 毎回奇麗に洗う(汚れを残さない)
  • 洗った後は水を拭き取る


空焚きは、有毒ガスが発生する危険性もあるので絶対にNG!
こうして正しい使い方を調べてみると、鉄製のフライパンの方が楽な面も確かにあります。

コーティング系フライパンにぴったりな調理法

さて、極端な高温での使用に耐えられないコーティング系のフライパン。
紹介した記事の中で書かれていましたが、そもそも調理にテフロン系のフライパンを痛めてしまうような高温は必要ないかもしれません。

最近、食材の栄養素を保ったまま、簡単に美味しくできあがる低温調理が話題になっていますね。
低温なので野菜炒めなど定番のメニューも失敗なく、シャキシャキとした食感で仕上がります。

テレビなどでも話題ですね。
時間はかかりますが、失敗なく楽。
テフロンのフライパンにもぴったりな調理方法です。



鉄製のフライパンについて触れておきましょう

鉄製のフライパン、憧れますよね。
フライパンについて書かれているBlogを紹介します。

turk

最高のフライパンを購入しようと考えたら、絶対といっていいほど目にするドイツのturk。
コーティング系のフライパンとは対極にある超ローテクなフライパンです。
そのturkの魅力について余すことなく書かれている記事がこちら。




deBUYER

こちらもローテク代表フランスのdeBUYER。
梱包もおしゃれですね。
さすがフランス製。



鉄製のフライパンも、重量・価格とも、ハイエンドのコーティングフライパンと同じぐらいになります。
好みや価値観によりますが、寿命的な面を除いて鉄製である必要は感じられません。
一生モノに憧れはありますが、毎日、失敗やストレスなく、食材をきれいに焼き上げることを第一に考えてコーティング系のフライパンを購入することにしました。

テフロン加工も鉄製もよいフライパンはとにかく重い

せっかく軽い素材でできたアルミベースのコーティング系フライパンを購入するのに、よいフライパンは厚みがあり当然重たくなります。
熱をしっかり蓄え、強度を保つためにも厚みのあるものは必須の条件です。

厚みや重みのおかげで、お料理が美味しくできあがります。
ル・クルーゼやストウブのお鍋と同じですね。

では、代表的なフライパンは実際どれぐらいの重量があるでしょうか。

Fissler



ドイツのフィスラー。
同社の中で最高品質のプロテクト。
ステンレス素材を使用した評価も高いフライパンですが、重量は28cmで2.1kg。

GSW/ruhru



同じくドイツGSW(ルール)。
GSW、かわいいクマのマークのルールは同じです。
こちらは、純粋にドイツ製ではありません。

1.3kg。


SCANPAN



こちらは、60周年を迎え記念モデルも販売されているデンマークのスキャンパン。
最上位モデルの深さは4.5cmで、重さ1.46kg。


BIOTAN Gastrolux



デンマークのバイオタン。
現在、最高峰と評価の高いフライパン。
重さ1.675kg。


Le Creuset



最初に購入しようと思っていたル・クルーゼ。
1.05kgと表記されていたりしますが、26cmで実測1.31kgというAmazonレビュー有り。
28cmは、ショップさんによって1.65kgと書かれています。
実際に持った感覚からいっても1.05kgとは思えない・・・・


MEYER



こちらも購入を検討していたマイヤーの上位モデル。
1.5kg。原産国はタイ。


magpan



こちらは、韓国製のmagpan。
軽量で熱伝導率も優れているマグネシウム素材のフラパンです。
アルミという素材感に少なからず嫌悪感を持っている方もいるので、そういった方にはぴったりな選択になるかもしれません。

取っては折りたたみ式。

サイズは28cm深さ5cmで702gとなっています。

turk



ドイツのフライパンといえば定番のターク。
熟練した職人さんが作り出す鉄製のフライパン。
重さ1.9kg。


deBUYER




こちらもド定番、フランスのデバイヤー。
タークは工芸品のようになっていますが、こちらは道具という感じ。
軽量モデルもありますが、こちらは重さ2.180kg。


鉄製フライパンの方が重たい!という先入観がありますが、よいものを購入しようと考えるとコーティング系フライパンの重さも相当なものだとわかります。

鉄製フライパンもコーティング系フライパンもいいものは

重い!

鉄製とコーティング系のものを比較しても大差ないことに気づきました。

世界一!ドイツ製のコーティングフライパンを買ってみた

AMTドイツ製フライパン



どうせ買うなら、最高のものをと考えて、ドイツ製のフライパンを購入することにしました。
信頼感と80年代から世界一の称号を与えられているフライパンはドイツ製だからです。

RUN



現在(2019)、バイオタンの正規代理店にもなっているユーロキッチンでアウトレット品のみ購入できます。
いろいろ悩んだ結果、今後入手も難しそうなのでRUNのフライパンを購入しました。



著名人も使っているドイツ製のRUN。
現在は、入手ルートが限られていますが、80年代後半に世界一の称号を手に入れたフライパンとして評価されています。
素材、鋳造から拘った結果か、重さ1.84kg。フライパンとしては拷問といえる重さ。

そして、現代物の同じくドイツ製、AMTのフライパンも購入しました。

AMT



購入したのは、AMT Gastroguss 528 直径28cm 深さ5cm 重さ1.6kg。

さて、このフライパン。
最も耐久性に優れた手製鋳造のドイツ製(一部中国製パーツを使用)。
戦車が踏んづけている動画などで、フライパンの強度がアピールされています。

アルミの、肉厚9~10mm。
これが、最高の強度と耐久性を支えています。

使用直後の冷水もOK。
ハンドルは、そのままオーブンの使用にも耐える(240℃まで)。
省エネ、環境にも配慮し、関連の受賞もあり。
心配される有害物質などは含まれていません。
また、ハンドル脱着式のフライパン、魚用の楕円形のフライパン、圧力鍋など製品のラインナップもユニークで豊富です。

2012年の料理オリンピックでは、約50の料理チームがAMTの調理器具を使用した実績があるようです。
こちらに2016年の料理オリンピックの様子が掲載されています。
厨房の様子を見ると、AMTの調理器具が使われていますね。



製品の詳細は、ドイツで権威のあるETM TESTMAGAZINのWeb版に、油なしで目玉焼きを作ったり、外側はこんがり、中はジューシーに焼き上がったステーキなど調理の様子が掲載されています。



まだまだ入手経路が限られていますが、サクッと個人輸入するのもアリ。
国内と変わらない感覚で購入出来る個人輸入代行のセカイモンにいき、Amt Gastrogussと検索すればずらずらっと購入可能なものが表示されます。



ドイツ製フライパンのレビュー

RUN Alulith-Cast Deep Frying Pan
RUN Alulith-Cast Deep Frying Pan


アウトレット品のみしか選択肢がありませんでしたが、傷らしい傷が見当たらなかったのはほっとしました。

開封して取り出そうとした瞬間、あまりの重さに恐れをなします。本気で重い・・・
コーティング面は、想像以上にざらざら。


コーティングフライパンを長持ちさせるコツ ユーロキッチンかさい


フライパンには、使い方の注意書きと便利グッズのオマケつき。

予熱時間は、目安として中火で2〜3分。
250°以下で使用すること。
※弱火〜中火で調理可能なものは、重くて厚いアルミ製を使用した場合のみと書かれているので注意が必要です。

正しい使い方を確認したので、実際にドイツ製のフライパンを使って今晩のおかずを作ります。

ドイツ製のフライパンで中華料理を作ってみた

ドイツ製のフライパンで調理中
回鍋肉を作ります


フライパンを中火で2分ほど温めてから食材をいれます。

キャベツ半玉にピーマンひと袋(4つ)、豚肉約200g。

今までは強火でじゃんじゃか炒めていたので頼りなく感じていましたが、熱をしっかり蓄えていてくれるせいか、ちゃんと炒めることができました。

この日は、もやしを使った中華風のおかずももう一品。
まずは、回鍋肉をお皿に盛りつけなければなりません。
お箸やお玉をつかって丁寧に作業できれば盛りつけもできるでしょうが、もう一品作るのでそんな余裕はとてもありません。
両手でしっかりフライパンをお皿の上に持っていき、流し込む感じでお皿に移します。

さらにアツアツのフライパンをそのままじゅっと水につけるのは基本NG。
少し冷めるのを待ち、お湯でフライパンを洗います。(ここはキッチンペーパーで拭き取ると、とっても簡単綺麗になります)

洗ったあとは、水滴を拭き取ります。
拭き取りは、拭くというよりさっと払う程度。
凄まじい撥水効果でさくっと済ませることができます。


ドイツ製のフライパンで作った料理



調理時間は多少かかったものの、おかずを2品準備することができました。
調理中、今までとは明らかに違う火加減や熱のまわり方に戸惑いましたが、初めてにしてはまずまずの仕上がりでした。

翌日は、厚めのステーキ、その次は魚のムニエルを焼きました。
フライパンを振る必要もないし、安定感もばっちり。
4人ぶんの食材を並べても、じゅうぶんな余裕を確保でき調理がはかどります。

調理中、しっかりとした厚みと重みの恩恵を存分に感じることができました。

拷問のような重ささえクリアできれば悪くありません。

4人家族ならこのサイズ!

AMTドイツ製フライパン



せっかく購入するフライパン。
どのフライパンを購入するかも大事ですが、どんなサイズを選ぶのかも大切です。
メインに使うフライパンにするなら、4人家族で28cmの深さ5~7cmでちょうど良い大きさです。

調理前の野菜はとにかくかさばるので、調理のしやすさからいってもこのサイズは必要。
余裕があるぐらいでないと、せっかく買っても窮屈で使いにくいものになってしまいます。
このへんはお鍋のサイズ選びと同じです。



炒め物なのでフライパンをさくさく振れるといいですが、食材が入った状態になると相方でも片手では難しい重さ。
なのでへらを使ってしっかり混ぜながら炒めます。

サイズも深さもじゅうぶん。

重いので急いで盛り付けたい時には苦労しますが、安定するのでこぼれることを気にせず調理がはかどります。

深型だと、目玉焼き、お肉やお魚を焼いた後、取り出すのに苦労しますがそこは使い方次第。

でも、容量不足だけはなんともなりません。
4人分の調理をしていると、もう少し余裕があってもいいのかなぁと感じる時もありますが、実用上(収納のことも含めて)、28cm程度が、一般家庭で快適に使える最大値のような気がします


AMTドイツ製フライパンで調理中



写真は、焼きビーフンを作ったの写真。
もやし1袋、キャベツ1/3玉、しめじ1パック、ベーコン、ウィンナーが入っています。
浅いフライパンを使っていたら、この量を一度で調理することはできません。

ドイツ製フライパンは3年経ってもやっぱり良い!

AMTドイツ製フライパン



ほぼ毎日、2kgに迫ろうかというヘビーなドイツ製コーティングフライパンを使用してきましたが、鉄製にしておけばよかったと思うことは一度もありません

火加減は、弱火〜中火を使用。
強火は一切使いません。

調理に多少時間がかかりますが、そのぶん余裕を持ってゆったりとした気持ちで調理できます。

強火を使わない調理法はトレンドのひとつ。
こういった調理法方は、コーティング系フライパンとの相性も抜群に良いと感じます。
ただし、安価なコーティング系フライパンだと、火加減に注意を払っても、フライパンの厚みがないので一部だけが加熱されてしまい具合が悪いというわけです。

コーティングには気を遣わなければいけない部分はありますが、3年経過後もサクッと汚れを落とすことができますし、抜群の撥水効果で拭くのも苦になりません。
重く厚みのあるコーティング系フライパンを使えば、調理で致命的な失敗はなくなります。

焼き上がりは、安物のフライパンとは大違い。
コーティング系フライパンについては、よくないイメージがつきまといます。
(コーティング系は怖いと書いて、結局、別のコーティング系フライパンを勧めるんかいっていうページも沢山あります)

でも、それは、安価なものが大量に流通していたり、間違った使い方をしているからではないでしょうか。

よくないものを使えば、いい結果が得られるはずがありません。

良いというフライパンを使ってみて、コーティング系フライパンに持つイメージがガラリと変わりました。

重さに慣れてしまえばもうこの手のフライパン手放せません!

ドイツ製コーティングフライパンまとめ

RUN Alulith-Cast Deep Frying Pan



ほぼ毎日のように使うようになり、火加減には慣れてきました。
普段使いにはとにかく重い!重過ぎるっ!
洗うにも、盛りつけするにも、片付けるにも相当な腕力が必要です。

長持ちする鉄製のフライパンを育てるのも楽しみかもしれませんが、鉄製のフライパンでも焦げ付く時は焦げ付きます。
実家から譲り受けた鉄製フライパン(何年も使っていてしっかり馴染んでいる)をふたつ持っていましたが焦げ付くので返してしまいました。

どんなに優れた道具でも、結局は使い方次第。
コーティング系のフライパンを購入する場合、よいものに拘らず、使い捨て感覚で買い替えていった方が幸せになれる場合もじゅうぶんにありそうです。

そういったことを踏まえて、誰にでもお勧めできるものではありませんが、健康面、安全面や焼き上がりの良さ、耐久性を備えたものをと考えるなら、最低限、重量があり厚みがあるものを選ぶこと。

鉄製(焼く調理)とコーティング系(炒める調理)を使い分けると書かれているページにも目を通しましたが、もし、このクラスのフライパンを購入した場合、そういった使い分けの必要性は感じられません。

コーティング系フライパンも良いものを買えば、厚みも重みもあるので"焼く"調理にマッチしています。

得意料理は、完全に鉄製のものと被ってきます。

こういったフライパンは、単に快適さを求めるというよりは、健康面にも気を配りながら、美味しく奇麗に食材を焼き上げたいといった拘りを持った人のための道具

このような位置づけになりそうです。

フライパンは、便利グッズを使ってこのようにシンク下に収納しています。



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4 コメント:

  1. 一昨年フライパンを買い換えましたが
    全く同じような経緯で笑ってしまいました(笑)
    ワタシは結局、重さがネックになり
    (腱鞘炎持ちなので)
    テフロンですが日本製でナカオという製品を
    購入しました。
    ひどく使い勝手がよく
    去年サイズ違いを買い足しています。
    ただ業務用サイズ(直径が奇数)なので
    フタがなかなか手に入りません(笑)
    なんやかんやで毎日使うものなので
    少しでもストレスを減らしたいですねー。

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    返信
    1. 砂くじらさま
      まったく同じような経緯だったのですね(笑

      フライパンの重量そのものは2kgにも満たないものですけれど、1kgを超えてくるといろいろな面で快適さは損なわれますね。

      直径が奇数のものは珍しいですねー

      重たいフライパンなので、振ることは考えずにしっかり据えてお料理を楽しみたいと思います。
      せっかく購入したので、洗ったり、片付けたり頑張ります!

      削除
  2. 先日RUNのフライパンを買いました。とても良いですね。鉄のフライパンが要らないという感想、まさにその通りといった感じです。購入にあたってこのページを何度も読み返していました。とても参考になりました。素晴らしいレビュー、ありがとうございます。ちなみに今も使っておられるのでしょうか?

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    返信
    1. エクレさま
      コメントありがとうございます。
      お返事遅れまして、大変失礼いたしました。

      現在、AMTのフライパンをメインに使っています。
      正規販売が始まるという話もありましたが(汗

      エクレさんは、快適に使えていますか?

      調理に関しては、とても良いと感じています。
      ただ、重量が堪えますね(笑
      急いで片手でというのは難しいですが、
      その辺りは、丁寧にゆっくり扱うようにしていればなんとかなります。


      子どもたちが巣立ったら、サイズダウンを検討します〜

      削除