分譲住宅を購入してから、1年以上が経過しました。
マイホームを探すとなると、マンション、建売、注文住宅、おおまかに分けるとこの3つの中から選択することになります。
当然それぞれメリットやデメリットがありますが、あなたはマイホーム購入についてどういったことを大切にするでしょうか?
我が家の場合は、場所を重視して購入に踏み切りました。
入居後だいぶ落ち着いてきたので、3階建て住宅に暮らしはじめて感じたこと、購入の時におさえておきたいと感じたことを書いてみます。
マイホーム購入までの流れ
4人家族の我が家。それなりの都市の鉄道沿線(都心部へ10分、車で20分ほど)、駅から徒歩3分ほどの住宅街に建て売り住宅を購入しました。
お買いものも交通の便もよく、不動産関係の人達も『この学区は高いです。まずありません。高くても売れます』という場所です。
なぜそんな場所でマイホームを探すことになったのか。
理由は、子どものことを考えたから。
学区を変わるのは抵抗があり、下の子の学区(小学校)で戸建の物件を探す選択しかなくなってしまいました。
戸建ての購入を済ませてしみじみと感じることは
時間の経過とともに選択肢は確実に減る
と、いうこと。
チャンスが減る、良い条件が少なくなると言い換えてもいいでしょう。
結婚してからを振り返ると、時間の経過は、想像以上にさまざまな部分で選択肢を狭めていたことを実感しました。
じっくり確実に動いておくことが何より重要。
我が家の場合、お兄ちゃんの入学、進学、下の子の入学、それぞれタイミングがありましたが、市内全域→中学校の学区→小学校の学区(最も見つけにくい)といった具合に条件も変化していきました。(選択肢が狭まった)
ちなみに、長男である相方の実家は、近いようで遠い微妙な距離感があります。
二世帯になると難しい部分がたくさんあることもわかりますが、家族全体の成長を考えると検討する価値はじゅうぶんにあるはず。
二世帯同居はなんといっても効率がいいのです。
ふたつのものを維持管理するというのは、効率的とはいえません。
企業でも、自治体でも、流れは拠点をまとめる方向です。
よくよく考えてみると、世代間交流のように、高齢者、子ども双方にとってもメリットが感じられますし、学ぶことも多く、家族全員目が届く安心感もあります。
数年先を考えると、二世帯がいちばんの選択になったのでは?と、今でも感じています。
購入がリアルになるまで、今後の"家"のあり方についてほとんど話し合う機会を持てなかった部分がかなり残念な気持ちです。
購入した建売住宅は無料ブログのようなもの
マイホーム購入について、最低限どんなところをチェックするといいでしょうか。
戸建分譲はこうあるべきというものの一覧です。ベストな姿を提案していますが、だいたい8割くらい満たせれば十分といえます。
分譲住宅を購入する時にチェックしたいことが書かれています。
マイホーム購入を考えたら、まずはこれぐらいのことに目を通して、気になる部分を掘り下げていけばいいです。
ちなみに、私たちは、まったくといっていいほど調べませんでした(汗
それでも、一戸建てのマイホームに憧れる人が安さに魅かれて買って行きます。その買い物に、個人的にはとても強い疑問を覚えます。 その理由は、「買い替えができないかもしれない」という懸念があるからです。 マイホームを買うとき、将来の売却までは考えが及ばないのが普通です。しかし、それが何年か経って後悔につながる場合が多いのは事実です。つまり、売りたくても売れないことが多いからです。
元、大京マンがマンションの購入について書いているBlog。
分譲住宅を購入する時にこういった視点もあるのだなと。
マンションより安い分譲住宅を販売する業者さんについて書かれています。
注意したいですね。
我が家の場合は、場所ありきで家を探した結果、建て売りの選択しかありませんでした。
建物に対する理想はいろいろありましたが、購入時にはあっさり理想を捨てました。
そんな建て売り住宅をひとことで表すと
無料ブログをデフォルトのテンプレートで始めた状態
です。
購入後、必要なものと、生活する上で、なんでこうなっているの?と感じることもちらほら。
カーポートは欲しいし、収納は足りないし、軒も欲しい・・・
いろいろ買いたしたら、けっこうな金額になってしまいました。
最近の住宅は、デザイン優先で外観がフラットなものが多いですが、軒は最低限必要だと思います。
陽射しも遮ることができないし、僅かな雨でも窓を開けておけません・・・
クローゼットしかない家で生活してみると、押し入れの偉大さを猛烈に感じたことを付け加えておきます。
3階建て住宅は、動線が難しい
1fにお風呂、洗面、洗濯機とトイレ、部屋ふたつ。2fにLDKとトイレ。
ベランダがここにあり、物干し台も2fに設置されています。
3fに部屋ふたつ。
2fが、起点になって動くわけですが、とても不便です。
洗濯を例にしてみます。
3fで子ども達が着替えて降りてきます。
着替えを洗濯に出すのは1f。
3f〜1fへ降りてきて、2fに戻ってきます。
大人は1fの二部屋を使用していますので、着替えてそのまま洗濯を出します。
2fのキッチン、トイレで使用したタオル類を取りに行き1fへ戻って洗濯開始。
洗濯が終了すると、2fベランダへ上がって干します。
乾いたら、リビングで洗濯物を畳んで、子どものものは3f、大人のものは1fへ。
毎日、上下への移動が増えて地味に大変。
開口部のチェックも忘れずに
道路側の開口部(窓)の小ささは、かなりのマイナスポイント。家に入れることができる家具の大きさにかなり制限を受けることになりますし、冷蔵庫の搬入にも頭を悩ませなければなりませんでした。
冷蔵庫置き場のサイズよりワンサイズダウンしましたが、結局、冷蔵庫は分解しての搬入になってしまいました。
何もない家を快適な空間にしていくために様々な家具が必要だと考えています。
家具は、自分たちの価値観やライフスタイルを反映することができる唯一の手段。
そんな家具ですが、ソファのような大物の購入にかなり制限を受けてしまいました。
我が家は、搬入ルートを考えた結果、フレーム付きのソファを諦めて、リーンロゼのトーゴ(3人用)を購入しました。
家具にこだわりたい人は、じゅうぶんな搬入ルートが確保できるか?ということも、ぜひチェックしておいて欲しいです。
こちらでは、家具を中心にマイホームを計画した方の記事を紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。
いちおう我が家は、デザイン住宅というカテゴリらしいのです。
余計なものは足さずに、シンプルな箱を作ってくれた方がよかったのにと感じています。
いらないブログパーツは邪魔になるだけですよね。それと同じです。
これが、1年住んでみた我が家に対する率直なレビューです。
建売を買ってよかったところ
無料ブログには無料ブログのメリットがあるように、建売住宅にもよかったことがあります。建売のメリットは、いろいろと頭を悩ませる必要なく、初期投資を抑えて、マイホームの生活をすぐにでも始められること。
難しいことを勉強しなくても、さくっとスタートできるのはとっても大きい。
初めからほとんどできあがっているのは、様々な制限を受けることになりますが、その条件の中でできることをしていくぐらいが、ちょうどよかったのかもしれません。
建物については、採光がよく、風通しがすこぶる良好なところ、明るい雰囲気の色合いが気に入っています。
そして、希望する場所にマイホームを持つことができたというのがとても大きいです。
子ども達は、のびのびと家で過ごすことができるようになったし、お友だちが遊びにきても、それなりにゆったり過ごすことができるようになりました。
また、私たち家族が根をおろした町内は、便利な場所にあるのにとても静か。
ここは、古くから町内で暮らしている人達が多い土地です。
町内の高齢化が進んでいる場所でもあるのですが、そこへ子どもがいる家族が増えたということで、とてもあたたかく迎え入れていただくことができました。
子ども会も整っていて、お祭りに町内運動会、各種スポーツ大会にバス旅行と町内の活動が多く、新しく移ってきた私たち家族に孤立感はありません。
分譲住宅を購入して感じたことまとめ
もやもや考えてきたマイホーム。今のところ致命的なこともなく、購入してとてもよかったです。
マイホーム購入は、ネットで調べてみると、注文、分譲どちらを見ても、上手くいった人、とても不満を感じている人、記事を読んでいて怖くなるような体験談を綴っている人もいます。
土地だけにこだわった我が家が、それほど問題なかったのは運が良かっただけかもしれません。
勉強、下調べは、最低限必要だと感じます。
重要なポイントはいくつもあるはずですが、マイホーム購入の中で最も大切だと思うポイントは、例えずっと先の話と思えても、できるだけ早めにスタートすること。
これに尽きます。
マイホーム購入についてリアルに動いた期間はとても短いものでしたが、真剣に考えて話し合ったことで、家族のあり方について見つめ直すきっかけになりました。
それこそが、マイホーム購入に向けて一番大切な第一歩なのかもしれません。
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