PeDe ドイツ アンティークコーヒーミル
ドイツから購入したアンティークコーヒーミルが届きました。
ぴぴっと運命を感じてしまったので、深く考えずに購入したものですが、無事に実用可能なものでした。
フランスものばかりだった我が家に初めてのドイツのミル。
お手入れの様子や購入、ミルの選び方など、おさえておきたいことをおおまかに3つにわけて解説。
久しぶりに手にしたドイツのアンティークものをひたすら褒めたたえてみます。
まずは、気になるお手入れから。
今回購入したものは、ドイツのPeDe。
ザッセンハウスが有名どころですが、海外ではPeDeの方が人気が高いとか。
このPeDeについては、ドイツ製と紹介されることと、オランダ製と紹介されることがあるのですが、これはどちらも正解のよう。
PeDe Kaffeemühle
このPeDeというメーカーは、ドイツで創業、縁者によってオランダでも製造されていたそうです。
フランスのプジョーも、同じような事があったようで、2種類のプジョーが存在しているとか。
箱の材質は、ベークライトと思われます。
金属部分は、クロームメッキのような、美しい仕上げが施されています。
(クロームとは違うかもしれませんが、ここではクロームということにしておいて話をすすめます)
ミルの機械部分 かなりキレイな状態
今回は、初めてのドイツ製ということで、根拠はないけどいつもより慎重に。
分解前の感触も知っておきたかったので、軽く豆を通してから分解にはいりました。
ハンドルを回すと、ぬめっとしたようなフランス製のものとはあきらかに違う、いかにもドイツものっぽい感触。
初めてライカM2を触ったときの、しっとりとした感触を思い出しました。
精巧に造られているものに手を入れるのはちょっと心配だったのですが、とりあえず上蓋のネジを外して機械部分を取り出します。
刃の状態もよさげ サビなどはどこにも見当たりませんでした
コーヒー豆が残っているものの、サビ的なものはほとんど見当たらず、磨かなくてもよさそうなぐらい。
気にしない人なら、コーヒー豆を何度か通して、エアーなどで飛ばしておしまいでいいぐらいのレベル。
いちおう道具も揃っているので表面だけ磨いていきます。
機械部分でいちばん酷く汚れていたのがここ といっても汚れはコーヒー豆ですが
いちばん汚れていた部分は、刃を固定する金具。
ここから、豆の挽き具合を調整するための棒が出ています。
ちょこっとワイヤーブラシでこすったら汚れは落ちたのでほとんど手間はかかりません。
楽勝、楽勝〜
ほんとうなら、古いグリスを拭き取り、新しいグリスを充填すると完璧なのでしょうがグリスは手元にないのでそのままで。
食品を扱うので、それようっぽい食品機械用グリスが必要になるかもしれません。
グリスは、熱や摩擦などから金属部品を守るために塗るもの。
ネジ類などにも塗っておくと、あとあとメンテナンスに苦労しなくてすむそうです。
刃もとても奇麗。
サビひとつ見当たらない感じ。
コーヒーミルの刃 これもきれい
上蓋部分のクロームの部分のくすみが気になりますが、機能とは関係ないので後回しにします。
簡単に奇麗になりました
機械部分は、さくっと奇麗に。
ブラシのみでヤスリ系の出番はありませんでした。
豆の受け皿の部分の掃除に取りかかります。
ベークライトの部分には豆が残ってます
挽き終わったコーヒー豆が溜まる部分は、ベークライトでできているので、布や使わなくなった歯ブラシで汚れを落とします。
すぐにピカピカ
こちらも、すぐにピカピカ。
今回、機械部分は、拍子抜けするほどあっさりのお手軽コースだったのですが、気になったのがメッキ部分。
くすんでしまっていて、せっかくの質感が・・・
磨きたいのですが、デリケートな仕上げになっているので、どうしたものかなぁーと悩むこと数分。
下調べで、クロームメッキは表面が非常に薄くピカールなどで磨くのもダメな場合もあるみたい。
こちらのBlogで紹介されていたのは、この仕上げ材。
・・・バイク、車、自転車などなど、いろいろなものを磨く人なら買ってもよかったですが、ミルひとつのためにはちょこっと無理。
メッキの部分をよく観察した結果、表面的な汚れだけのようでしたから、ストックがあるスチールウールを使用してみることにしました。
奇麗にしようと思って傷を付けてしまうともったいないので、目立たない部分で試したあと、軽くこするイメージでクリーニングしていきます。
メッキ部分のくすみ これではせっかくの美しい仕上げがもったいないー
ぴっかぴかでーす
すぐにぴかぴか。
スチールウールで磨いていると、もーれつに磨きカスがでてきてしまうので、トレーや新聞紙をひいて作業するかベランダなどで使いましょう。
金属のたわしといえばそうなんですけど、台所で使っているようなものとは硬さがぜんぜん違いますので気をつけて下さいね。
スチールウールは、デリケートなもにもそこそこ使えて用途は広いです。
ふだんの家事に、ストックがあっても重宝すると思います。
今までプジョーのコーヒーミルなど、フランスものとの激闘を乗り越えてきた私にとっては、大した敵ではありません。
素手で傷ひとつ負うことなく磨き終えました。
ほとんどお掃除といった感じのレベルで済みました。
磨き終わったコーヒーミルの部品
メッキ以外の磨きについては、書くまでもなかったので、今までのミルのお手入れの記事で、必要な道具、磨き方など参考にしてみてください。
あくまで、ど素人の知識しかありませんので完璧とはいえませんが、情熱と根気があればある程度はなんとかなってしまいます。
組み立てなども特に何事もなくあっさり終了。
重たくて大きいものが使いやすいというのが一般的。
重ければ、おさえる力が軽くて済みますし、大きければハンドルの長さもありますので回す力も減りますね〜
クランプタイプや壁掛けタイプもありますが、今回はテーブルで使う事を前提に。
ちなみに、このタイプは、この世にミルを製品として送り出したイギリスのスポングミルが有名です。
現行品を含めてどんなミルがあるのかは、ざっとこちらにまとめています。
ようやく手元にフランスものとドイツもののミルが揃ったので、両者を手にした感想などを含めて書いてみます。
美しいハンドル
だから、堂々とドイツものを語れるほどではないのですが、やはり仕上げの美しさなどはドイツ製ならでは。
お手入れしていて、サビひとつ見当たらないのも、メッキなど金属部分の仕上げによるところが大きいのでは?と勝手に思っています。
ハンドルを回したときのしっとり感。
これも、いかにもドイツものっぽい。
本物を愛する人、玄人志向の人は、ドイツ製を選ぶというのがよくわかります。
過去記事に登場したショップさんを見ていれば、ドイツのミルがどれぐらい素晴らしいのかが伝わってきます。
ドイツのコーヒーミルを観察していると、現代に再現する事はほぼ不可能と思わせるような職人技がふんだんに盛り込まれています。
ひしめき合う国内のメーカーとの競争が激しかったのでしょうか。
コーヒーミルという小さく限られた機能のものですが、ドイツ人が本気を出すと、ものすごいことになってしまうということをひしひしと感じることができると思います。
こういった部分まで勝手に思いを巡らせるのも、アンティークものを持つ楽しみだったりするかもしれません。
そんな中、デザインに惹かれてベークライトのミルを購入してしまった私は、すこーし邪道という感じもしなくもないですが、それはそれでよしとしておきます。
私が購入したミルがチープ系といったのは、おそらく持ち運び用(キャンプ用)と思われる個体だからという部分もあるのですが、ハンドル部分の刻印がなかったりするのも理由のひとつ。
ハンドルに入っているはずの刻印もなくー
ひょっとしたら経営が苦しくなってきて、コストダウンを考えはじめた頃のものかもしれません。
そういった意味では、じゃっかんもの足りない部分もあるわけです。
ドイツのコーヒーミルを選ぶときは、造りこまれた部分、独自に加えられた機械的な機能部分などをしっかりみてみると楽しめると思います。
挽き具合を調整する部分
このミルがユニークなのは、豆の挽き具合を調整する部分。
ドイツにはこういった素材とデザインのミルがいくつもありますが、ここに調節機能を備えているものは珍しい気がします。
よく見かけるものは、機械部分をがばっと取り外して挽いた豆を取り出す構造になっているのですが、これは、ネジで固定されていて蓋には投入用と豆の取り出し用にふたつの蓋が備えられています。
こういう構造になっていると、挽いた豆を取り出すのがけっこうめんどくさく、ささっとブラシなどでお掃除できないのでちょっと不便。
なぜ、このような構造なのかは、今のところメリットを感じることができません。
良し悪しを判断するには、簡単に取り外せる構造になっているものを使ってみるしかないですねー(といって深みにはまっていってしまうんです きっと)
ちなみに、このタイプのミル、慣れていないせいもあるかもしれませんが、それほど扱いやすいといった感じではありません。
ふんだんに贅沢な造りになっているものを見分けて購入することをお勧めしたいです。
いいものはオーラが出ていますので、見ていればわかるようになってくるはずです。
プラ系のものは、やはり破損が心配。
アンティークのミルを見ていると、フランスのプジョーの人気が高いようですが、渋くていい仕事をしているドイツミルも。
どちらも棄てがたい魅力なのですが、モノとしては、ひたすら最高にいいものを目指していったドイツ製の方がよさそうです。
どれかひとつといわれると、とっても難しい〜
ドイツ語、英語はさっぱりなので、代行サービスジョイベイを通じて購入。
購入の様子はこちらで
我が家にあるコーヒーミルは、全て海外から購入しています。
理由は、国内ではなかなか見つからないような素敵なアンティークものと出会えることと、お手入れを楽しみたかったから。
ショップさんで購入する場合は、ショップページの解説などを見て、信用できそうか見極めましょうね。
くれぐれも、ハンドルが回りますとか、挽けるかわかりませんとか、意味不明な解説だけのショップさんでは購入しないこと。
今回のミルがドイツから届きました。
梱包はこんな感じ。
ドイツから届いたコーヒーミル
かなりライトな梱包でした。
これでも、中身に問題はありません。
さくっと開封 問題はありませんでした
思っていたより早く届いたのでびっくりしてしまいましたが、今回、追加料金が発生・・・
追加料金の画面 ジョイベイ
2000円ほどの追加料金の請求ー
けっきょく、総額12,000円ほど。
価格的に、ちょっと微妙なところになってきています。
どうもジョイベイのシステムは、あとからこれぐらいの追加料金が発生する事を前提にしておいた方がよさそうな雰囲気。
取り扱い品目はセカイモンより多く、こまかな手続きの設定も可能ですが、代金のチャージが必要だったり煩雑な部分があります。
海外オークションでの購入は、やっぱり国内で見つからないようなものをそれなりのお値段で探すという使い方がいいみたい。
購入については、こちらの記事が参考になると思います。
国内のショップさんなんかはこちらにまとめています
アンティークなので、お値段の評価は難しいですがいちおう参考まで。
国内のオークションで上手く探したときと同じ〜ちょっぴりお高くなっちゃったかも。
今回で4つめのアンティークコーヒーミルになりました。
ドイツ製のミル。
どこか地味な雰囲気で見ていたのですが、見れば見るほどその魅力が増してきます。
どう考えても電動の方がさっくりいけると思うのですが、1日1回、がりがりごりごり、あえてスローな時間を設けてみるのもオツなもの。
時間を楽しむための道具として考えるなら、贅沢な時間に相応しいものがあるはず。
そんなゆとりを楽しむための道具として選んでいくと、どうしても、アンティークを選択したくなってしまいます。
挽き具合もばっちり
手動のコーヒーミルは、アンティークに限らず案外力が必要です。
コーヒーミルを選ぶときは、できるだけ大きいものを選んでおくとストレスがなさそう。
小型のものは、少量(1〜2杯)か、ピクニック、キャンプに連れ出すと楽しみが増しそうです。
また、こうやってお手入れをして古いものと接していくことで、知識や経験が増えていくと思います。
ついつい物質的なものにとらわれてしまいがちですが、こういったモノを見る目や楽しむ気持ちそのものが、日常生活を豊かにしてくれる最高のツールなのかもしれません。
そんな楽しみのひとつをBlogを通じて感じていただければ幸いです。
今回ぐらいの価格で探せるなら国内のオークションでもいいものを見つけることができそうです。
価格の参考にもなると思うので、チェックを忘れずに。
ドイツから購入したアンティークコーヒーミルが届きました。
ぴぴっと運命を感じてしまったので、深く考えずに購入したものですが、無事に実用可能なものでした。
フランスものばかりだった我が家に初めてのドイツのミル。
お手入れの様子や購入、ミルの選び方など、おさえておきたいことをおおまかに3つにわけて解説。
久しぶりに手にしたドイツのアンティークものをひたすら褒めたたえてみます。
アンティークコーヒーミルを使えるようにする
まずは、気になるお手入れから。
今回購入したものは、ドイツのPeDe。
ザッセンハウスが有名どころですが、海外ではPeDeの方が人気が高いとか。
このPeDeについては、ドイツ製と紹介されることと、オランダ製と紹介されることがあるのですが、これはどちらも正解のよう。
PeDe Kaffeemühle
このPeDeというメーカーは、ドイツで創業、縁者によってオランダでも製造されていたそうです。
フランスのプジョーも、同じような事があったようで、2種類のプジョーが存在しているとか。
箱の材質は、ベークライトと思われます。
金属部分は、クロームメッキのような、美しい仕上げが施されています。
(クロームとは違うかもしれませんが、ここではクロームということにしておいて話をすすめます)
アンティークのコーヒーミルを分解・清掃する
ミルの機械部分 かなりキレイな状態
今回は、初めてのドイツ製ということで、根拠はないけどいつもより慎重に。
分解前の感触も知っておきたかったので、軽く豆を通してから分解にはいりました。
ハンドルを回すと、ぬめっとしたようなフランス製のものとはあきらかに違う、いかにもドイツものっぽい感触。
初めてライカM2を触ったときの、しっとりとした感触を思い出しました。
精巧に造られているものに手を入れるのはちょっと心配だったのですが、とりあえず上蓋のネジを外して機械部分を取り出します。
刃の状態もよさげ サビなどはどこにも見当たりませんでした
コーヒー豆が残っているものの、サビ的なものはほとんど見当たらず、磨かなくてもよさそうなぐらい。
気にしない人なら、コーヒー豆を何度か通して、エアーなどで飛ばしておしまいでいいぐらいのレベル。
いちおう道具も揃っているので表面だけ磨いていきます。
機械部分でいちばん酷く汚れていたのがここ といっても汚れはコーヒー豆ですが
いちばん汚れていた部分は、刃を固定する金具。
ここから、豆の挽き具合を調整するための棒が出ています。
ちょこっとワイヤーブラシでこすったら汚れは落ちたのでほとんど手間はかかりません。
楽勝、楽勝〜
グリスについて
さきほどの部分には、ボールベアリングが入っていて、グリスが塗られています。ほんとうなら、古いグリスを拭き取り、新しいグリスを充填すると完璧なのでしょうがグリスは手元にないのでそのままで。
食品を扱うので、それようっぽい食品機械用グリスが必要になるかもしれません。
グリスは、熱や摩擦などから金属部品を守るために塗るもの。
ネジ類などにも塗っておくと、あとあとメンテナンスに苦労しなくてすむそうです。
刃もとても奇麗。
サビひとつ見当たらない感じ。
コーヒーミルの刃 これもきれい
上蓋部分のクロームの部分のくすみが気になりますが、機能とは関係ないので後回しにします。
簡単に奇麗になりました
機械部分は、さくっと奇麗に。
ブラシのみでヤスリ系の出番はありませんでした。
豆の受け皿の部分の掃除に取りかかります。
ベークライトの部分には豆が残ってます
挽き終わったコーヒー豆が溜まる部分は、ベークライトでできているので、布や使わなくなった歯ブラシで汚れを落とします。
すぐにピカピカ
こちらも、すぐにピカピカ。
メッキ部分の仕上げ
今回、機械部分は、拍子抜けするほどあっさりのお手軽コースだったのですが、気になったのがメッキ部分。
くすんでしまっていて、せっかくの質感が・・・
磨きたいのですが、デリケートな仕上げになっているので、どうしたものかなぁーと悩むこと数分。
下調べで、クロームメッキは表面が非常に薄くピカールなどで磨くのもダメな場合もあるみたい。
こちらのBlogで紹介されていたのは、この仕上げ材。
・・・バイク、車、自転車などなど、いろいろなものを磨く人なら買ってもよかったですが、ミルひとつのためにはちょこっと無理。
メッキの部分をよく観察した結果、表面的な汚れだけのようでしたから、ストックがあるスチールウールを使用してみることにしました。
奇麗にしようと思って傷を付けてしまうともったいないので、目立たない部分で試したあと、軽くこするイメージでクリーニングしていきます。
メッキ部分のくすみ これではせっかくの美しい仕上げがもったいないー
ぴっかぴかでーす
すぐにぴかぴか。
スチールウールで磨いていると、もーれつに磨きカスがでてきてしまうので、トレーや新聞紙をひいて作業するかベランダなどで使いましょう。
金属のたわしといえばそうなんですけど、台所で使っているようなものとは硬さがぜんぜん違いますので気をつけて下さいね。
スチールウールは、デリケートなもにもそこそこ使えて用途は広いです。
ふだんの家事に、ストックがあっても重宝すると思います。
お手入れのまとめ
今回は、前々から目をつけていた、状態がよさげで素敵なデザインのコーヒーミルを磨いてみました。今までプジョーのコーヒーミルなど、フランスものとの激闘を乗り越えてきた私にとっては、大した敵ではありません。
素手で傷ひとつ負うことなく磨き終えました。
ほとんどお掃除といった感じのレベルで済みました。
磨き終わったコーヒーミルの部品
メッキ以外の磨きについては、書くまでもなかったので、今までのミルのお手入れの記事で、必要な道具、磨き方など参考にしてみてください。
あくまで、ど素人の知識しかありませんので完璧とはいえませんが、情熱と根気があればある程度はなんとかなってしまいます。
組み立てなども特に何事もなくあっさり終了。
ドイツ・フランス どんなミルを選ぶ?
アンティークのコーヒーミルといっても、本当にたくさんのコーヒーミルが存在しています。重たくて大きいものが使いやすいというのが一般的。
重ければ、おさえる力が軽くて済みますし、大きければハンドルの長さもありますので回す力も減りますね〜
クランプタイプや壁掛けタイプもありますが、今回はテーブルで使う事を前提に。
ちなみに、このタイプは、この世にミルを製品として送り出したイギリスのスポングミルが有名です。
現行品を含めてどんなミルがあるのかは、ざっとこちらにまとめています。
ようやく手元にフランスものとドイツもののミルが揃ったので、両者を手にした感想などを含めて書いてみます。
美しいハンドル
ドイツものって凄い
今回購入したミルは、ドイツものといっても、少しチープ系なものかなぁーと思います。だから、堂々とドイツものを語れるほどではないのですが、やはり仕上げの美しさなどはドイツ製ならでは。
お手入れしていて、サビひとつ見当たらないのも、メッキなど金属部分の仕上げによるところが大きいのでは?と勝手に思っています。
ハンドルを回したときのしっとり感。
これも、いかにもドイツものっぽい。
本物を愛する人、玄人志向の人は、ドイツ製を選ぶというのがよくわかります。
過去記事に登場したショップさんを見ていれば、ドイツのミルがどれぐらい素晴らしいのかが伝わってきます。
ドイツのコーヒーミルを観察していると、現代に再現する事はほぼ不可能と思わせるような職人技がふんだんに盛り込まれています。
ひしめき合う国内のメーカーとの競争が激しかったのでしょうか。
コーヒーミルという小さく限られた機能のものですが、ドイツ人が本気を出すと、ものすごいことになってしまうということをひしひしと感じることができると思います。
こういった部分まで勝手に思いを巡らせるのも、アンティークものを持つ楽しみだったりするかもしれません。
そんな中、デザインに惹かれてベークライトのミルを購入してしまった私は、すこーし邪道という感じもしなくもないですが、それはそれでよしとしておきます。
私が購入したミルがチープ系といったのは、おそらく持ち運び用(キャンプ用)と思われる個体だからという部分もあるのですが、ハンドル部分の刻印がなかったりするのも理由のひとつ。
ハンドルに入っているはずの刻印もなくー
ひょっとしたら経営が苦しくなってきて、コストダウンを考えはじめた頃のものかもしれません。
そういった意味では、じゃっかんもの足りない部分もあるわけです。
ドイツのコーヒーミルを選ぶときは、造りこまれた部分、独自に加えられた機械的な機能部分などをしっかりみてみると楽しめると思います。
挽き具合を調整する部分
このミルがユニークなのは、豆の挽き具合を調整する部分。
ドイツにはこういった素材とデザインのミルがいくつもありますが、ここに調節機能を備えているものは珍しい気がします。
よく見かけるものは、機械部分をがばっと取り外して挽いた豆を取り出す構造になっているのですが、これは、ネジで固定されていて蓋には投入用と豆の取り出し用にふたつの蓋が備えられています。
こういう構造になっていると、挽いた豆を取り出すのがけっこうめんどくさく、ささっとブラシなどでお掃除できないのでちょっと不便。
なぜ、このような構造なのかは、今のところメリットを感じることができません。
良し悪しを判断するには、簡単に取り外せる構造になっているものを使ってみるしかないですねー(といって深みにはまっていってしまうんです きっと)
ちなみに、このタイプのミル、慣れていないせいもあるかもしれませんが、それほど扱いやすいといった感じではありません。
絞るのは難しいです
ドイツ製のミルを購入するなら、お勧めは木製のもの。ふんだんに贅沢な造りになっているものを見分けて購入することをお勧めしたいです。
いいものはオーラが出ていますので、見ていればわかるようになってくるはずです。
プラ系のものは、やはり破損が心配。
アンティークのミルを見ていると、フランスのプジョーの人気が高いようですが、渋くていい仕事をしているドイツミルも。
どちらも棄てがたい魅力なのですが、モノとしては、ひたすら最高にいいものを目指していったドイツ製の方がよさそうです。
どれかひとつといわれると、とっても難しい〜
アンティークコーヒーミルどこで買う?
今回のコーヒーミルは、海外オークションeBayにドイツから出品されていたコーヒーミルを落札しました。ドイツ語、英語はさっぱりなので、代行サービスジョイベイを通じて購入。
購入の様子はこちらで
我が家にあるコーヒーミルは、全て海外から購入しています。
理由は、国内ではなかなか見つからないような素敵なアンティークものと出会えることと、お手入れを楽しみたかったから。
ショップさんで購入する場合は、ショップページの解説などを見て、信用できそうか見極めましょうね。
くれぐれも、ハンドルが回りますとか、挽けるかわかりませんとか、意味不明な解説だけのショップさんでは購入しないこと。
今回のミルがドイツから届きました。
梱包はこんな感じ。
ドイツから届いたコーヒーミル
かなりライトな梱包でした。
これでも、中身に問題はありません。
さくっと開封 問題はありませんでした
思っていたより早く届いたのでびっくりしてしまいましたが、今回、追加料金が発生・・・
追加料金の画面 ジョイベイ
2000円ほどの追加料金の請求ー
けっきょく、総額12,000円ほど。
価格的に、ちょっと微妙なところになってきています。
どうもジョイベイのシステムは、あとからこれぐらいの追加料金が発生する事を前提にしておいた方がよさそうな雰囲気。
取り扱い品目はセカイモンより多く、こまかな手続きの設定も可能ですが、代金のチャージが必要だったり煩雑な部分があります。
海外オークションでの購入は、やっぱり国内で見つからないようなものをそれなりのお値段で探すという使い方がいいみたい。
購入については、こちらの記事が参考になると思います。
国内のショップさんなんかはこちらにまとめています
アンティークなので、お値段の評価は難しいですがいちおう参考まで。
国内のオークションで上手く探したときと同じ〜ちょっぴりお高くなっちゃったかも。
アンティークコーヒーミルデビューのススメ
今回で4つめのアンティークコーヒーミルになりました。
ドイツ製のミル。
どこか地味な雰囲気で見ていたのですが、見れば見るほどその魅力が増してきます。
どう考えても電動の方がさっくりいけると思うのですが、1日1回、がりがりごりごり、あえてスローな時間を設けてみるのもオツなもの。
時間を楽しむための道具として考えるなら、贅沢な時間に相応しいものがあるはず。
そんなゆとりを楽しむための道具として選んでいくと、どうしても、アンティークを選択したくなってしまいます。
挽き具合もばっちり
手動のコーヒーミルは、アンティークに限らず案外力が必要です。
コーヒーミルを選ぶときは、できるだけ大きいものを選んでおくとストレスがなさそう。
小型のものは、少量(1〜2杯)か、ピクニック、キャンプに連れ出すと楽しみが増しそうです。
また、こうやってお手入れをして古いものと接していくことで、知識や経験が増えていくと思います。
ついつい物質的なものにとらわれてしまいがちですが、こういったモノを見る目や楽しむ気持ちそのものが、日常生活を豊かにしてくれる最高のツールなのかもしれません。
そんな楽しみのひとつをBlogを通じて感じていただければ幸いです。
今回ぐらいの価格で探せるなら国内のオークションでもいいものを見つけることができそうです。
価格の参考にもなると思うので、チェックを忘れずに。
こちらにお邪魔するようになってから、古いコーヒーミルに興味津々なので
返信削除何度も読み返してしまいました。
さすがにリサイクルショップでは見かけた事がないし、実物を見てからじゃないと
購入するのが怖いので、機会があったらフリマやアンティークショップで
観察してみたいと思っています。
ただね、何事も見かけで選んでしまいがちなので、購入後にあらら、、、
なんて事になりそうな気もするんですが。
今回ご購入されたドイツのミル、形も色も全てが好みでほれぼれです。
こんなにピカピカにしてもらって、海を越えてそよかぜさん宅に貰われてきて
喜んでると思います。
33 さん
返信削除おはようございまーす^^
古いコーヒーミル、そちらではあまり見かけませんか?
扱っている所さえわかればー
ザッセンハウスなどドイツのミルがかなりお得に見つけられそうですよー
日本からだとどうしても送料がー
今回のミルは、1年ぐらい前から見ていたものなので、とても満足しています。
渋めのグリーンがとってもよくって、多少の使い勝手の悪さも許しています^^;
ひとつ目のものは、大きめなしっかりめのものを選ぶと、使いやすいと思いますよー!
いい出会いがあるといいですね☆
こんにちは(^^)
返信削除さすがそよかぜさんです。
ここまでサクッと分解して、お手入れしてしまうんですもの!
私もそよかぜさんの記事を読んで、ヴィンテージミルに興味が出てしまっています(笑)
やっぱりドイツは凄いですね!
無駄な装飾なく、堅実な感じです。
うちの愛車も20年ほど前のベンツ君ですが、
メンテメンテを繰り返して元気です(あ、元気かどうかは解りませんが(笑))
頑張って手を入れて行くと、まだまだあと10年は行けるます。
さすがドイツだなって思うところです。
だから、もし手にする機会があったらドイツ製が良いなって思ってしまいます♪
そよかぜさんのコレクションは、本当に惚れ惚れです(≧▽≦)
先日は、蓋のサイズどうもありがとうございました!
海外サイトで見つけたんですが、やっぱりまだ怖くて^^;
国内で頑張って探している所です。
本当にどうもありがとうございました!
nyancousagi さん
返信削除こんばんは。
今回は、ほんとうに程度がよかったので、気にならない人なら分解しなくてもよかったぐらいです〜
ドイツものも楽しいですね〜
ひたすら真面目な感じが楽しいです
はっきりいって、実用という面では、場所を選ばないぐらいで、あとはぜんぜん便利じゃないですけどー 便利な必要もないかなぁーということで^^
スチールウール、いろいろと使えると思いますから、一袋持っていると便利だと思いますよ〜
スーパーなんかで見て下さいっ
蓋ですねー
他の方からも問い合わせとかいただいているので、調べておきますね〜^^