おしゃれなルックスが話題になって、目にする機会が増えてきたKINTOのコーヒー器具。
そのKINTOから、CHMEXの定番フィルターKONEにそっくりなステンレスフィルターが出ています。
サイズを見てみると、6カップのケメックスにぴったり使えそう。
今まで、ケメックスの代用フィルターを試してきたので、こちらもさっそく購入してみました。
繰り返し使えて、取り扱いも楽なステンレスのコーヒーフィルターを、ケメックスに使えるというのはかなりのメリット。
今までケメックスのフィルターに困っていた人や、これからケメックスを始めようとしている人にとって、まさに背中をおしてくれる便利なアイテムです。
ステンレスのコーヒーフィルターの使用感や、メリット、デメリットなどをまとめて紹介してみようと思います。
今回の記事は、KINTOのステンレスフィルターをケメックスに使ってコーヒーを淹れている様子をアップします。
このような構成の記事になっています。
KINTO SLOW COFFEE STYLEとは?
ステンレスフィルターを装着した外観は、KONEのステンレスフィルターを使っているCHMEXのようなスタイル。
これが、なにかと話題になっているKINTOのコーヒーカラフェ。
気になったので調べてみると、使用感もなかなかの様子です。
まずは、KINTOについて書かれているBlogさんを紹介します。
“人とコーヒー”の関係が主役になるものにする、このコンセプト作りにかなり時間を掛けました。
デザインという視点でKINTOのコーヒー器具について書かれているBlog。
作り手のインタビューが簡潔にまとめられています。
豆の個性や油分を感じながらもプレスを少し漉したようなクリアな味わいを感じられるところ。
タイトル通り、コーノ(ペーパー)とキントー(ステンレスフィルター)で、いれたコーヒーを飲み比べ、記事にまとめられています。
ステンレスフィルターで淹れたコーヒーって?
ドリップするためのフィルターの中で、もっとも一般的でお手軽な素材はペーパーでしょう。
毎回、使い捨てで、洗う手間もありません。本当にお手軽です。
その反面、紙の臭いを嫌い、ネルのフィルターに拘る人も。
ただ、ネルは、使用後、洗って水にひたして冷蔵庫で保存しておかなければならないという手間が発生します。
フィルターによって、同じコーヒーの味がどう変化するのでしょう。
こういった違いは、プロの意見が説得力がありますよね。
神戸栄町にある、カフェスタンドfrankのBlogを参考にしてみましょう。
後に挙げるペーパーやネルだと濾過され塞き止められるけど、一方金属だとコーヒーの成分を余すこと無く通過させることができます。
ただ言い換えれば、だだ漏れということです。溶け出された成分が、フィルターによって淘汰されること無くコーヒーカップに注がれます。
各種フィルターの特徴をわかりやすく(しかも読みやすいからおすすめ)、記事にまとめられています。
この他、ドリップのいれ方をはじめ、各種コーヒーを楽しむために役立つ記事や、カフェ開業に向けての記事などなど、コーヒーが好きな人なら楽しめそうな内容が充実しています。
ステンレスのフィルターでドリップするコーヒーについて、いろいろと見てみましたが、フレンチプレスとペーパードリップの中間的なイメージを持てばいいでしょう。
ステンレスのフィルターを使うと気になる所は、繰り返し使うものなので、毎回洗う手間が増えます(これはネルを使うなら同じ 格段に洗いやすいけど)。
いれたコーヒーが粉っぽくなるという部分もありますが、底まで(ケメックスの底に残った部分)飲まなければまったく問題ありません。
フレンチプレスについては過去記事で書いていますのでよろしければどうぞ。
先ほど、紹介したBlogにも書かれていましたが、なんといっても繰り返し、半永久的に使用できるというのが決め手で、ドリップにはステンレスのフィルターを使用するようになりました。
CHEMEXに使えるフィルター探し
なにより、コーヒーをいれる道具として、他のどんなものよりシンプルで、モノとしてのストーリーを持っているケメックス。
実際に、デザインが気になっている人もたくさんいると思います。
個人的には、”ヴィンテージは使ってこそ”と思っているので、必要以上コレクションするつもりはありませんでしたが、細かなバリエーション(あまり知られていないけれどアンバーガラスのものも存在しています)、生産国の違いにすっかり所有欲をくすぐられてしまい、気がつくとヴィンテージものばかりいくつかケメックスを手元に置くことになりました。
そんなケメックスですが、純正のペーパーフィルターの評判はいいものの、お値段的に高いし、どこでもすぐ買えるというモノでもないというのが最大のネック。
消耗品なので、購入すると同時に、そういった不便な部分まで背負ってしまうことになってしまいます。
だから、こんなに素敵なケメックスをお気軽に使えるように、代用できるフィルターはないか?と、いろいろと試してきました。
- 1000回使えるはずのミルカフェがケメックス(6cup以上)では使えない件
- これで完璧!CHEMEXフィルターまとめ
- KINTOのドリッパーを3カップのケメックスに使ってみた
- ケメックス用ステンレスフィルターでいれたコーヒーについて
ペーパードリップのようなコーヒーに近いものならミルカフェという選択になりそうですが、抽出中に(本体の中に)落下してしまうので、6カップ以上のものには、とてもお勧めできません。
6カップ以上のケメックスに安心して使える代用フィルターは、KONEステンレスフィルター3RD。
KONEステンレスフィルターは、3RDバージョンになってから、気になる点が解消されたので、それ以来、ほぼ毎日のように使用してコーヒーを楽しんでいます。
ステンレスのフィルターなので、購入価格が気になるかもしれませんが、私は、とてもメリットを感じています(もちろん金銭的にも)。
これで、大きな箱の純正フィルターをいくつもストックしておく必要も、切らしてしまう心配からも解放されました。
そして、国内のKINTOから、ほぼKONEのフィルターと同じ形状のステンレスフィルターが販売されていたので、今回試してみることにしてみました。
さて、結果はいかに。
KINTO / KONE ふたつのステンレスフィルター
KINTOのステンレスフィルターには、直径10cmの2cupsと12.5cmの4cupsがあります。
2cupsのステンレスフィルターを見た時に、これは3カップのケメックスに使えるのでは?と、テンションがあがってしまいましたが、サイズが合わないので、購入を見送り、3カップ用にはKINTOのラウンドドリッパーのメッシュフィルターを試すことにしました。
それが、ひとつ前の記事。
そして、4cupsという数字に惑わされてしまったのですが、これなら6カップ以上のケメックスに使えそう。
KONEのフィルターよりお安く入手できそうだし、KONEがあるから、まったく必要はなかったのだけど欲しい人がいるかも知れないから試してみようと思って買ってみました。
実物をならべてみると、ひとまわりKINTOの方がこぶりです。
プラスチックの枠も、少し薄め。
どちらかというと、かわいい感じですね。
このプラスチックのカラーはグレーですが、KONOみたいにイエローとかグリーンとかポップなカラーにしてもいいのにと思ったりもしますが。
6カップのケメックスにセットしてみます。
どちらもぴったりに見えますが、KINTOの方はスリムなぶん、少し遊びがあるかなといった感じ。
実用上、まったく問題はなさそう。
KINTOのフィルターをケメックスで使う!
6カップのケメックスを使用するので、今回は豆を40g使います(少なめ)。
少なめにした理由は、フィルターサイズが僅かに小さいと感じたから。
豆の分量やお湯の量は、好みに応じてやってくださいね。
今回は、使用する豆の量が多いので、大きなミルで豆を挽きます。
これぐらいの分量になってくると、小型のプジョーではけっこう疲れます。
挽き具合や分量で風味もかなり変ってきますが、ミルの刃の形状も風味や香りを大きく左右します。
プジョーの刃は、豆をカットしていくようなイメージですが、MOULUXのミルは、イギリスのSPONGのようにすり潰すようなイメージ。
後者の方が豆を挽いていると、芳ばしい香りが広がります。
ミルの話は、また長くなりますから、過去記事を適当に参考にしていただくとして、さっそくコーヒーをいれていきます。
お湯が落ちていくスピードもKONEと変らない感じ。
ステンレスフィルターでお湯の注ぎ方は、基本的にはペーパーの時と同じでいいですが、ひとつだけ気をつけておきたいことがあります。
なるべく中心部にお湯を注ぐようにして、お湯がそのまま通過してしまうメッシュ部分には、あまりお湯を注がないように意識すること。
これで、コーヒーが薄くなることを防げます。
何の問題も感じず、コーヒーをいれることができました。
いつもは本体中ほどにある木枠を使っていないケメックス。
久しぶりに持つと、やっぱり大きくなりすぎて持ちにくいですね・・・
洗う時も、いちいち木枠を外すのは面倒だし、見た目には貢献しているけれど必要性は感じません。
話がそれたついでに、洗うのが大変そうだという意見も目にしますが、我が家では、水筒を洗う棒つきのスポンジで洗っています。
洗うことに関しては、特に大変だと感じたことはありません。
いれたコーヒーを美味しくいただきました。
ケメックスに使っても、KONEのステンレスフィルターと比較しても、特に問題はありません。
CHEMEXを使う人にフィルターの選択肢が増えた!
今回試してみたKINTOのステンレスフィルターは、ケメックスを愛用する人にとっても、価値のあるものになるでしょう。
ステンレスフィルターという部分で、多少のクセはありますが、間違いなく"買い"のアイテム。
KONEとの違いは、普通に6カップを使っている人にはまったく感じられないはずですが、それよりさらに大きいケメックスを使用している人にとっては、僅かにサイズが小さいことが問題になるかもしれません。
もっとも、8カップ以上のケメックスを使っている人がどれだけいるのかということになりますが、将来大きなケメックスを使うかも知れない人は気をつけましょう。(大きいケメックスこそ、ケメックスらしさが増すことを付け加えておきます)
今回、3カップ、6カップのケメックスを使ってみて感じたのですが、やはりケメックスでいちばんバランスが取れているのは6カップだと感じます。
コーヒーを少量いれるというのは、かなり非効率なことですし、少量のものを安定して作り出すことはとても繊細な作業になるからです。
機能的にもデザイン的にも、ケメックスの中で最もバランスが取れている6カップに使える、代用フィルターの選択肢が、お手頃な価格で新たに加わったのはとても嬉しいことです。
KONE、KINTOどちらを選んだとしても、純正フィルターを通販に頼っている人にとっては、切らしてしまう心配も、毎回購入する手間も、買い置きしたフィルターの置き場所を考えることもなくなります。
フィルターの選択肢が増えたことで、なかなかケメックスに手を出せなかった人や、フィルターに頭を悩ませていた人たちにとって、魅力的なケメックスがさらに身近で、便利な存在になるきっかけになるはずです。
こんにちは。
返信削除早速ですが当方もケメックス6CUPを愛用しているもので、純正フィルターのお値段とどこでも売っているわけではない中で、ちょこちょこ市販品の流用を試みている次第です。
実は100均の6人用紙フィルターを底面のどちらかの角から適当におりますと、少しカバーできない部分はあるもののジャストサイズです。唯一の難点は、たまに外す際に紙フィルターが壊れて、豆かすがコーヒーにか落下する事故が起きることです。
其の後KINTOのステンフィルターがバーゲンで安かったので「即購入」。実際オーダー品のようにジャストなおさまりでしたが(実はやや小さめですが)ある日コーヒー豆のかすごと生ごみとしてゴミ出しされ、再び買うのもどうかと、紙フィルター方式に戻しております。洗う手間もなく、むしろ便利かと今では思っています。一度お試しあれ
オガワカズシゲさま
削除初めまして。
ケメックスのフィルター、純正は、値段も値段でかさばるし、入手しにくいので工夫が必要ですね〜
KINTOのステンレスフィルター、けっこうショックでしたね。。
いろいろなフィルターを使ってきた感想は、取り扱いも楽なステンレスフィルターが、我が家の場合いちばん合っているように感じています。
ただ、ステンレスフィルター特有の粉っぽさなどもあるので、"使える"ペーパーフィルターの存在も重要だと思います。
機会があったら試してみたいと思います。貴重な情報ありがとうございました!!
SOYOKAZEさんへ
削除久々にのぞいたら即返信をいただいていたようで恐縮です。その後KINTOフィルターを買いなおし、掃除てまと味の点で、紙フィルターをKINTOフィルターに重ね、使っております。非常に調子が良いです。
重さで落下のリスクなしで味もペーパーフィルターの味ですので。遅くなりました経過報告します。
こんにちは。
削除お知らせありがとうございます!
ペーパー+ステンレスフィルターでしたら、粉っぽさも解消されて、フィルターを洗う手間も少し解消されますね〜
まだ、二重使いはしたことがありませんが、ペーパーの代わり、にミルカフェを使うと、洗う手間が発生してしまいますが、使い捨てなくてもすみますね。
よい情報をありがとうございました!
ご無沙汰しております。ちょっと涼しくなってきたので、ホットコーヒーに戻ってきました。長いことご連絡をしておりませんでしたが、その後、100均(キャン★ドゥ)で円錐フィルターを見つけ、kintoフィルターとの合わせ技がすっかり定番となっておりましたが、やや高め。最近ヤフーショッピングにてこの円錐フィルターの大量セット売りを見つけ購入し今や余裕です。500枚で1000円程度 これでケメックスライフは一応完結か?
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