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デスクのペンキを剥がしてDIYでリメイク!理想的な書斎空間を手に入れてみた

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ペイントを落としてリメイクしたデスク



春は、暑くもなく、寒くもなくDIYに最適な季節です。

2年ほど前に挫折した書斎デスクのペイントを落としたいと考えていたので、改めてチャレンジして診ました。

結果からいうと、適切な電動工具(ディスクグラインダー)を使用することで写真のように(今までの苦労が信じられないぐらい簡単に)みごと天板のペイントを落とすことに成功しました。

こういった作業は、根気と経験が必要で難しそうだと敬遠されがちですが、この方法なら手っ取り早く結果が欲しい人でも大丈夫。
DIY初心者だけれど早く結果を欲しがる相方が、ペイントの剥がし方〜表面の仕上げまでを記事にしてみます。



DIY初心者がデスクの塗装を落とすまでのいきさつと用意したもの


ペイントを落とす前の書斎のデスク
Before JIELDE DESK LAMP -CLAMP


書斎のデスクは、天板がブラック、脚はホワイトのモノトーンのヴィンテージものです。
これはこれで雰囲気はあるけれど、ある時、天板だけ木目を出しちゃえばかわいくなるんじゃない?ということになり、オービタルサンダー(最もお手軽な電動ヤスリ)を使用してチャレンジしてみました。

天板のサイズ160cm×80。
結果は、惨敗。
とにかく、頑張っても頑張っても疲労だけがたまって、ペイントが落ちていく雰囲気はありませんでした。

電動ヤスリではほとんどペンキを落とせなかった

使用したオービタルサンダー
購入した電動ヤスリ オービタルサンダー


ペイントを落とす前の天板
Before 

電動ヤスリをかけた天板
After 電動ヤスリをかけた後


ヤスリの目詰まりが原因だと考えて、メッシュタイプのヤスリをセットして延々と作業しましたがこれが限界。
何日も作業を続ければ落とせるかもしれませんが、一部うっすら木目が出てきた程度。
作業していて、全く削れている感触を得られませんでした。
表面を磨くといった最後の仕上げに使う道具としてはいいですが、これひとつで全て木材の塗装を落とすのは無理があると感じました。



ペンキを落とすための道具

途中で諦めてしまったこともあり、デスクが未だモノトーンというのはなんだか落ち着かない。
過去記事にまとめた書斎の風水を調べた結果、モノトーンのデスクはよくないと書かれていたのでいつか再チャレンジしてみようと、ある時はホームセンターで、またある時は、大工さん、木工や工具が好きな人にあった時に情報を収集していました。

あるとき大工さんに聞いてみたところ、ディスクグラインダーでざっくり落としてから仕上げに入ると確実でいちばん早いということを聞いてぴんときました。
ディスクグラインダーとは、コンパクトな電動工具です。



ディスクグラインダーは、過去、金属の研摩で何度も使っていたので、削り過ぎが心配なものの、これなら厄介なペイントの皮膜を簡単に落とすことができると確信。
休日に一日かけてやってみることにしました。


ディスクグラインダー ラジアルディスク



イチグチ ラジアルホイル
右側のイチグチ『ラジアルホイル』が役立ちました


2年前の作業で、オービタルサンダーは、削るというには少し非力だと感じました。
薄く表面を削れるカンナを考えたのですが、不器用な自分には刃の調整が難しそう・・・
過去、電動カンナを使用したことがあったのですが、もう昔すぎてほとんど使用方法に記憶がなくパス。
感覚的には、これが最も適している工具のひとつだと思いますが工具の価格がそれなりにします。
それに、ほとんどDIYをしない人にとってはあまり使い道がない。価格は、だいたい15,000円ほど。

その他、ベルトサンダーという工具もなかなかパワフルでお勧めされています。

工具について書かれているサイトを3つ紹介しておきますので、興味のある方は参考にして下さい。



今回は、先端を交換するだけでさまざまな用途に対応できる、ディスクグラインダーを使用します。
先端工具は、ラジアルディスクとペイント落とし用のナイロンディスク『ペイントハンター』を購入しました(いずれも荒目)。

実際に両方使用してみたのですが、ペイントハンターではまったく落とせない感じだったので、作業はラジアルホイルディスクを使用します。
馴染みのあるカップブラシも迷ったのですが、ブラシが飛んでちくちくするのが嫌なので、どうしても落ちない時に買い足すことにしました。
今回は、ラジアルホイルが強力だったのでカップブラシの出番はありませんでした。





ディスクグラインダを使用してペイントを落とす


書斎デスクを外に出します
ドアを外して書斎デスクを表に出します


まず、最初にやるべきことは、デスクを外に出すこと。
間口70cmの家だと、建具もありますから、そのままでは出すことができません。
扉を外して滑りのいいマットに机を立たせて滑らせながら玄関に運んでいきます。

ちなみに天板は、うっすらペイントが落ちていますがサンダーで削ったままの状態。
限界まで頑張ってみてこの程度でした。


ディスクグラインダーで削った天板
さっそくディスクグラインダーで削ってみました


作業は、カーポートがついている玄関前で。
ペイントハンターで試してみましたが、まったく落ちていく感触が得られなかったのでラジアルホイルで削っていきます。
あまり期待していなかったのですが凄い勢いで削れていきます。


ディスクグラインダーと削った天板
使用したディスクグラインダー


作業開始して30分ほどでこれぐらい落ちました。
木製品にディスクグラインダーを使うのは初めてでしたが、油断しているとかなり暴れるので、金属に使用する時と同じようにしっかり持つ必要があります。
作業音(窓を閉めていればそれほど気にならなかったとのこと)、木屑の飛散も相当なものです。
保護メガネ(眼鏡、手元がよく見えるならサングラスでも可、目を保護できればいい)、マスク、手袋(今回のような作業では滑り止めがついた軍手などでも)は着用で。

できる限りの養生、ご近所さんに許してもらえるかどうか?もしくは何事にも屈しない強いハートが必要です。

今回の作業環境は、終日強烈な風が吹いていました。
玄関前、カーポートの中という条件。
小心者なので、作業音を気にしながら、ちまちま削ってはマキタの掃除機で木屑を吸い込みながら作業を進めました。

ディスクグラインダーは、ペイントを落とす作業を劇的に効率化してくれますが、木屑の飛散問題が最大のネックになってきます。
その点、集塵機能(削りながら木屑を吸い取ってくれる)がついているサンダーの方が、作業をしやすいかもしれません。機会があればベルトサンダーを使ってみたいです。


天板の厚みはデスクをたてて削りました
天板の厚みのペイントはデスクをたてて作業します


当初は、天板の厚みまで落とせなくても仕方がないと思っていたのですが、ディスクグラインダーでの作業は想像以上にはかどるので4面全て落としました。
普通の状態でも作業できないこともないですが、デスクをたてて、工具が地面に対して水平になるように作業しました。やはりこの方が作業がはかどります。


ディスクグラインダーでペンキを落としたデスク
ディスクグラインダーでここまで落としました


休憩を挟みながらディスクグラインダーで作業すること1.5時間。
ほぼほぼ、天板のペイントを落とすことに成功しました。

うっすら黒い部分がありますが、仕上げである程度は落とせるのではということで、グラインダーでの作業はここまで。

もう握力もかなり消耗しました。
残すは仕上げのみなので、ここまでの作業についてまとめます。

ディスクグラインダーでの作業 要点

  • ラジアルホイルを使うとかなりスムーズに進む
  • 気を抜くと想像以上に削れるので焦らずまんべんなくディスクを当てる
  • 仕上げのつもりで極力丁寧にする
  • 人、周囲の防塵対策を可能な限り行う
  • 持久系の握力が必要
  • 翌日の筋肉痛は覚悟する


今回、お試しのつもりで、先端工具はひとつずつしか購入しませんでしたが、荒目のものを使用したあと、細かい目のものに変えて作業できるとベスト。
ペイントは一気に落とそうとせず、まんべんなく、ディスクをたてすぎないように注意しましょう。
あっというまに削れていってしまいます。

平面性が心配でしたが、慎重に作業を進めていけば、実用範囲内に収めることができます。
それほど大きな工具ではありませんが、両手で持ち、体全体でグラインダーをかけるイメージで。
小手先にならないように。

以前、オービタルサンダーで作業を進めた時は、ヤスリの目詰まりがネックだと感じていましたが、今回の作業を通じて、工具が適正でなかったということを実感しました。
要するに、平面性は損なわれにくいですが、しっかり塗られたペイントを落とすにはあまりにも非力ということ(できないことはないが気が遠くなるほどの時間がかかる)。

さくっと結果を求めたい人は、ディスクグラインダー、電動カンナ、ベルトサンダーのいずれかの選択になりそうです。
少なくても、オービタルサンダーはお勧めしません。

天板の仕上げ


オービタルサンダー
仕上げはオービタルサンダーを使用します


ざっくり削れたので、仕上げはオービタルサンダーを使用します。
これで、簡単に平面が出せると思っていたのですが大間違い。
かけてもかけても、削れていくという感じはまったくありません。
この工具は、磨く、というぐらいに思っておいた方がいいです。

なので、途中であきらめて、ディスクグラインダーを軽く当てなおしました。
こんなことなら、粒度の細かい(#60で荒削りをしているのでこの場合#120以上)ラジアルホイルを買っておけばよかった。

お買い物に行く体力、気力はなかったので、グラインダーで極力整えてから手持ちのサンダーで作業を進めました。


オービタルサンダーで仕上げた天板
オービタルサンダーで仕上げた天板


まったく削れている感触が得られないまま、気力が続く限りサンダーをかけ続けました。
休憩を挟みながら、3時間ほど。

集塵機能がついているので、木屑はほとんど気になりませんが、とにかく目に見えるような成果を感じられないのが辛い。
最終的に、#240の粒度で表面を磨いて終了。
2日間作業しようと目論んでいましたが、連日電動工具の作業音を響かせられるほど強靭な精神は持ち合わせていないので、ペイントを落とす作業はここまでとします。

うっすら黒い部分がありますが、これはこれで、きっとよい味になるだろう。


オービタルサンダーで削った削りカス
オービタルサンダーで削った削りカス


サンダーでどれぐらい削ったかというと、木屑かるく一握りぐらい。


作業中に履いていたGパン
作業中に履いていたGパン


ごらんの通り、全身木屑まみれです。
雑巾で、デスクを奇麗に拭きます。
外回りの片付けをして、シャワーを浴び、デスクを運び込み、部屋で天板のオイルフィニッシュします。

天板は荏油でオイルフィニッシュ


書斎デスク
Before



書斎デスク
After


天板の黒いペイントを落としただけで、部屋が明るい雰囲気になりました。
かなり疲労が蓄積していましたが、はやくデスクを復帰させたいので最終仕上げに移ります。
オスモカラー、ワトコオイルあたりを使っている人が多いようですが、家にあまっていた荏油を使います。
この油、えごまを主成分にしている植物性のワックスです。


マルタ 純正荏油 150ml
Before マルタ 純正荏油 150ml


油をウエスにとり、拭きあげていきます。
伸びがよいとのことでしたが、みるみる天板が吸い込んでいきました。
それでも、うっすら塗ればいいので使用量はたいしたことありません。
使いさしの150ml缶を使用しましたが、1回塗りでまだまだあまっています。


マルタ 純正荏油 150mlを塗った天板
右側が荏油を塗った部分


しっとりとした深みがあり、なかなかよい雰囲気に仕上がるのでお勧め。


荏油 150mlを塗った天板
After 荏油でオイルフィニッシュした天板


荏油 150mlを塗った天板
After 荏油でオイルフィニッシュした天板


うっすら残っていた黒い部分が、いい感じでヴィンテージ感を醸し出してくれています。
荏油を塗ったウエスは、水に濡らしてから処分しましょう。

このまま24時間乾燥させて、かわいたウエスで余分な油分を拭き上げれば完成です。

リメイクして大満足!


リメイクが完了した書斎デスク



長い道程でしたが、ようやく理想の書斎デスクを手に入れることができました。
仕上がりの精度はともかく、自分でできたという満足感はなにものにも変えられません。

これで、書斎で気になっていた脱モノトーン計画は、デスクランプの再塗装、デスクのペイントを落としたことで完了です。
風水的にもかなり運気アップの要素が加わったので、これでいい仕事がバリバリ入ってくるのを待つのみ!
木目が見えるデスク、とってもよいです。気持ちよすぎます。

さて、今回デスク(テーブル)のペイントを落とす作業で痛感したのは、適した工具を使用すると劇的に作業効率が上がるということ。

ディスクグラインダーを木製品に使うという発想がなかったのですが、使用環境が許せばこれはかなり強力。
先端工具も豊富、幅広い用途に対応できるのでかなり万能。
メーカー問わずひとつ持っておくと、さまざまなシーンで役立ちます。
なれてくれば、錆びたネジを磨いたりと細かい作業にも役立ちますよ。



ディスクグラインダーの先端工具は、決まった規格があり、入手にも困ることがありません。
取り替えも簡単。
今回使用したのは、ラジアルホイールディスク。



オービタルサンダーは、削るというより磨くというときに。
木屑の飛散を抑えることができるので、集塵機能つきのものを選んだ方が便利です。
特に、周囲の環境に気を遣うなら、ディスクグラインダーの変りに、集塵機能がついたベルトサンダーを使ってみるのもひとつの方法です。



オイルフィニッシュは、荏油(えのあぶら)を使用しました。
しばらく香りが残りますが、仕上がりの風合いは、なかなかよいです。
塗りやすく、少量で済むのでお勧めです。



部屋のカラーってとても大事。
少しでも不満がある方は、ちょっとした思いっきりも大切。
自分の手で、お気に入りの空間を作ってしまいましょう。
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