年末年始、ふだん目にする機会がないような食材がテーブルに並ぶこともあるのではないでしょうか。
ふだん目にしないから、どう調理したらいいのか見当もつかないこともしばしば。
せっかくのいただきものも、道具もないし、あたふたしてしまった経験一度くらいはあると思います。
いきなり、活きたエビをいただくことになりました。
いただいたのは、ほぼ市場に並ぶことのない希少なエビ、ウチワエビ。
その味は、伊勢エビに匹敵するとか。
無事に調理を済ませて美味しく食べることができたので、これから活きたエビをもらうかもしれない人に向けて、慌てなくても済むように対処方法を記事にしておきます。
初めて見るウチワエビに悲鳴を上げてしまった
『ものすごく珍しい活きたエビ食べて』冷蔵で、仮死状態のウチワエビをいただきました。
いただいたのは晩ご飯の時間帯。
その日の調理は済んでおり、そこから、未知の活きたエビと格闘する気力は残っていません。
どんなエビなのか、その日は袋から出さず冷蔵庫にいれておきました。
活きたエビは袋のまま冷蔵庫に入れておいても大丈夫だった
明日の朝、冷蔵庫を開けたら目を覚ましたエビが飛び出していたらどうしよう・・・そんな心配が頭をもたげてきますが、考えないようにして眠りました。
結果、いただいた翌日の夕方まで袋の中で大人しくしてくれていました。
このまま、エビが弱るのを待とうかとも思ったのですが、子どもたちもエビを期待していたので調理することに。
攻撃を警戒しながら袋をつまみシンクにエビを出します。
目の前に広がった光景に絶句。
無理無理無理っ いくら旨くても無理!!
想像を超える姿に、恐れおののき腰を抜かしそうになりました。
巨大なハサミなどはなく、攻撃を受ける心配はなさそうでしたが、ぱちぱちとしっぽを動かしはじめました。
息子たちに勇気づけてもらおうと思いましたが、スプラトゥーンをプレーしている息子たちに、それを望むべくもありません。
ウチワエビについて、調べておけばよかった。
未知の食材をもらったら、怖くても下調べは重要
面倒でも、怖くても、いくら忘れようとしても解決しないもの。調理の時に慌てなくてもいいように、相手のことをちゃんと調べておきましょう。
相手のことを知っていれば、冷静に対応できますし、対策も立てることができます。
金スマ(TV番組)でも取り上げられていたんですね。
ウチワエビを調理するために。勇気を与えてくれたページ
イセエビよりも小型で身も少ないが、味わいはイセエビにも匹敵するとも言われます。また、養殖は行っていない為、毎日入荷されるとは限らず、刺身で食べるには生きている物でないと難しいこともあり、めったに食べられる物ではなく貴重とされています。
ウチワエビのさばき方。
この記事を見れば、どのようにさばけばいいのかがわかります。
手順は、この記事を参考に、みそ汁、刺身で食べることにしました。
塩ゆでや、オーブンを使用するレシピなど、さまざまなレシピがヒットしましたが、晩ご飯の時間も迫っている中、必要そうな調味料がなく、どっちみちエビをカットしなければいけないので、刺身にすることにしました。
いろいろ目を通してみたのですが、お刺身で食べることができるウチワエビがあること自体、とても希少なことだというのも背中を押してくれました。
ウチワエビをさばいてみて必要だと思ったもの
見れば見るほど恐ろしくなるウチワエビ。
さばいてみて絶対に必要だと感じたものがあります。
詳しいさばき方はリンク先を見ていただくとして手順を簡単に。
さばき方は、腹をよく洗い、包丁で頭と胴体を切り離し身を取る。
頭は縦半分にカットしてみそ汁にいれる。
ふつうの包丁しかありませんが、このままシンクに恐ろしいエビがいるのは問題がありすぎ、長男の塾の時間も迫っているので始めます。
とても素手で戦える感じではなかったですが、腹を奇麗にしなければならないので洗いはじめます。
タワシで洗うと書かれていますが、該当するものがありません。
スポンジで洗っていましたが、汚れが落ちていないので金タワシ併用で洗います。
うまく足の間にスポンジ・金タワシが入っていかないのでとにかく洗いにくい。
ウチワエビを食べるなら、ブラシ状になったタワシは必須
エビも多少動くので、6匹洗うだけでも相当の体力と時間を消費してしまいました。
カットについては、固かったですがふつうの包丁でも大丈夫。
頭と胴体をわけて、腹の殻をとったあと、身を取り出す時にスプーンを使うと奇麗に取りだしやすいです。
かれこれ1時間ほどかかってしまいました。
こんなに時間をかけてしまってお刺身として食べられるのか気になる。
お寿司屋さんって凄い・・・
そんなことを考えていたら、美味しいお寿司が食べたくなってきてしまいました。
頭は縦にわり、みそ汁に。
怖いので、ぐつぐつ煮ました。
ちなみに、使用しているのは、優しい風味がクセになる島原みそ。
麦ベースの味噌です。お試しあれ。
ウチワエビをさばくために必須のもの
- タワシ、もしくはブラシ
- スプーン
- 強いハート
ウチワエビを食べてみた
Fire-King Turquoise Blue Dinner PlateConing Military Bowl
調理でかなり消耗しました。
翌日に響くほど。
カメラを構える体力も残されているわけもなく完成の写真はスマホで。
大きさのわりに身が少ない感じがしますが身はかなり肉厚。
これだけ時間をかけてしまいましたが、噂通り本当に美味しいです。
ぷりっぷり。
子どもたちも大喜び。本当にありがとう。
味噌汁も、しっかりとした甘味がついていました。
主に西日本、九州を中心に食べられているそうですが、こんなに美味しいエビが身近にあるなんて羨ましい限り。
希少でなかなか手に入らない反面、安価に購入できるという記事もみかけました。
通販で扱っているお店もあるんですね。
ウチワエビをさばいてみて感じたこと
今回、調理にかなり手こずったのは、食材が活きていたから。ふだん、釣りなどを楽しんでいる人ならまったく問題ないかと思いますが、そういったこととは無縁の人には気持ちの問題で難しい調理になるかと思います。
さまざまなことにチャレンジしてきましたが今年いちばんの大変さ。
反省点は、もらったエビについて直前まで調べなかったこと。
なにか問題があったら、先送りすると余計に事態が悪化します。
たわしがなく苦戦してしまいましたが、いらない歯ブラシなどで代用しても洗いやすかったかもしれません。
美味しくいただいたあと、冷静に考えてみたら、怖ささえ克服してしまえば、力が必要な部分はありますが技術的に難しいことはありません。
動くエビに対する恐怖感を克服できるかどうかが最大のポイント。
生きたままの状態で調理をするのは、慣れていない人にとってはそれなりの覚悟が必要です。
今まで、こういった話をいくつかいただいては、腰が引けてしまって『上手に食べられなくてもったいないから』といって、丁寧にお断りすることもあったのですが、気持ちよく受取れる自信がつきました。
まさか自分で刺身を造るなんて思ってもいませんでしたが、こんなレベルの腕前でも美味しくできたので、これからエビを造ってみたいと考えている人にはお勧めのエビです。
美味しくて感動できますよ。
女性の方には初見殺しのお姿でしょうか(笑)
返信削除最近話題のダイオウグソクムシなどと同系統のグロテスクでしょうか
うちわとセミエビは伊勢海老より美味な個体も多く、和歌山の魚市場では人気ですね
ウチワ、セミ、ソフトシェル伊勢海老はエビ好きのお勧めです
匿名さま
削除おはようございます。
こちらのエビ、いただいたのはいいものの、姿を見て倒れそうになりました。
いただけるのは嬉しいですが、いきなり生き物系は大変ですよね。
でも、とても美味しくいただけました。
エビもいろいろな種類があるのですね。
旅行にいく機会があればチェックしておきます〜