そよかぜスタイル

ポスターの買い方まとめ!とっておきの1枚を選ぶための方法

+ No comment yet
サヴィニャック シルクスクリーン ドップ・モンサボン
DOP Monsavon 1954 Serigraphy / Raymond Savignac



縁あって、サヴィニャックのポスター(シルクスクリーン)買いました。
じっくり納得のいくものを探そうと思っていたのですが、相方の判断で珍しく即決。

前の記事をUPした時に感じたのですが、ひとくちにポスターといっても同じ絵柄のものでも価格も様々。
初心者では、どれを選べばいいのかわからなくなると思います。

なので、機械刷りの大量生産品と、シルクスクリーン(セリグラフィー)の見分け方、ショップさんの紹介など、後悔しないポスター選びができるように、ポスターの買い方をわかりやすく解説しようと思います。

この記事のもくじ



覚えておきたいポスターの種類

憧れだった、アートのある暮らし。
いつか、大量生産品のものではなく、リトグラフ、シルクスクリーンで刷られたポスターを購入できたらいいなと思っていました。

前回の記事で、さらりと触れたのですが、ポスターとひとくちにいっても、ヴィンテージ、オリジナル、リトグラフ、シルクスクリーン、オフセット、アートプリントなどなど、技法や、モノそのものを表す用語が入り乱れているので本当にわかりにくいと思いました。

技法によって、価格差がものすごくつくのがポスターの世界。
ややこしい表記で、ポスターがどういったものかわかりにくかったり(紛らわしかったり、中にはわざと紛らわしいことをしているショップさんもあったりする)すると、なかなか購入に踏み切れなくなってしまいます。

最低限、用語やどんなものがあるのかといったことは、こちらの解説をざっと読めばOK。
ここでは、主に技法(手法、製法)の違いに触れられています。


では、私なりに平たく解説をさせていただきます。

まず、”版画”という表現になっていますが、原画はひとつです。
その原画を元に版画で数百枚から千枚程度まで同じものを作るのが版画。
絵の余白に○/300(300枚刷ったうちの○枚という意味)と書かれているのはその為です。
そのバリエーションでは、分母の枚数分しか世の中に存在しません。


製法の用語
リトグラフ、シルクスクリーン(セリグラフィー)、オフセットなどの用語がありますが、これらは、すべてどうやって作られたかを表す言葉です。



ルーペ
PEAK LUPE 15×



リトグラフ、シルクスクリーンが、人が大きく関わる作業で作られるもの。
オフセット、アートプリントなどと書かれているものは、手軽に大量生産品を作るときの手法です。

一般的に、価格は、リトグラフ、シルクスクリーンなどは高め、オフセット、アートプリントなどはお手頃価格。
ヴィンテージ、オリジナルということになるとその限りではありません。

これは、どの技法が優れているとか価値があるとかそういったものではなく、単純に製造コストが高いか安いかの違いと覚えておく方が整理しやすいです。


古い年代のものは、ヴィンテージ、オリジナルという表現になります。
ポスターそのものが、宣伝用に制作されたもので、街の中に貼り出されていたもの。
そういった実用品は、当然のように現存数が少ないので、このジャンルでは、技法は重要ではありません。
モノ自体があるかないかです。

オフセット印刷の始まりは1950頃からとなっているので、ヴィンテージ、オリジナルという表現のモノの中にもオフセット印刷のものがあります。

アートプリントというのは、再現性の高い印刷のこと。
リプリントという表記もひっくるめてレプリカ(正式にレプリカとはいわない、リプロダクト)です。

では、なぜ、これ、本物なの??と、気にしなければいけないのかというと、考えられるのは

リトグラフ、シルクスクリーンで製造されているものと同じ図柄のものがオフセットでも製造されている場合。


大量生産のレプリカがある場合、買おうとしているものが本物なのかが気になってくるのです。
カニを食べに行ったのに、カニかまでごまかされたら嫌だ!という感じです。

シルクスクリーンとオフセットの違い 見分け方

"本物"だと思って購入しようと思っているのに、それが"まがい品"だと嫌ですよね。値段も全然違います。
まず、シルクスクリーンはどんな工程で作られているのかを知りましょう。


こうして気が遠くなるような作業を経てできあがってくるものと、レプリカをいっしょにされてしまったらたまりませんよね。

私は、ヴィンテージポスターのシンプルな表現が好きです。
こうして、シルクスクリーンの制作風景を見てみると、企業の宣伝用として刷るポスターがシンプルな表現になっているのは、必然だったのかなと思えてきました。

余白にエディションナンバーをいれることがお約束ですが、額装済みのものでは、余白が隠れてしまっているものがあります。

オフセットで刷られたレプリカを、簡単に見分ける方法はルーペを使う方法。

相方は、ルーペを持っていって確認後、即決して購入してきました。
オフセットはルーペで見ると、かなり特徴的です。
身近な印刷物を見てみれば、ほとんど下の写真と同じ特徴を持っていることがわかります。



オフセット
オフセット印刷の写真 拡大



青1色でべたっと塗られている部分と白いPEZ。
エッジも特徴的ですよね。
一発でわかります。



オフセット 拡大
オフセット印刷のイラスト 拡大



ここからは、実際にシルクスクリーン。
特徴的な細かい点は見られず、エッジ、絵の具(インク)のノリ方が明らかに違います。




シルクスクリーン 拡大
シルクスクリーンの拡大



シルクスクリーン 拡大
シルクスクリーンの拡大



今回使用したのは、写真のピント、印刷の状態などを確認するためのルーペ。
倍率が数種類ありますが、15倍あればじゅうぶん。



相方曰く、ぱっと見たらオーラが違う。
版画を何度か見ていればある程度見分けがつくようになってくるけど、なかなか確信までは持てない。
確信するためにルーペで確認させてもらったとのこと。

ルーペで確認する場合は、必ず店主に許可を取ること。
エディションナンバー、保証書などで確認が取れる場合は、ルーペによる確認は必要ないといっています(ごり押しすると嫌な雰囲気になりかねません 店主のプライドを尊重しましょう)。

万が一、違っていても、自分の目で確認したので、まぁ納得ということらしいです。

※話がややこしくなりますが、購入したものは、平たく言うと復刻版(セカンドエディション)だと思われます。権利を管理している団体、個人から許可を得てシルクスクリーンにてプリント。単純に製造コストがかかるぶん、一般的にリプリント(オフセット)と言われているものより価格が高くなります。

ポスターを扱っているショップ

ポスターには様々なジャンルがあります。
どんな図柄が、どんな製法や価格で販売されているのか?
しっかりとしたショップさんには、解説のページも設けられていますので、知識を貯えておくためにもショップさんを覗いておきましょう。




http://www.agfit.net/
ART GALLERY F.I.T



ヴィンテージ系のポスターならここ。
ポスターについての解説、ストックも充実しています。





http://happygraphicgallery.com/
HAPPY GRAPHIC GALLERY



ヴィンテージ、オリジナルポスター、アートポスターを扱っています。
リネンバック(裏打ち)加工も受付。
リプリントのコーナーも、わかりやすくカテゴリ分けされています。





http://www.kiya.co.jp/outline.htm
サヴィニャック(SAVIGNAC)等ヴィンテージポスター、アールデコ美術品:KIYA Gallery



サヴィニャックのヴィンテージポスターならここ。





http://www.againc.co.jp/index.html
アートグラフィックス青山(ART GRAPHICS AOYAMA)



こちらでは、主にリトグラフのポスターを取り扱っています。
リトグラフの在庫は世界一と自負しています。





http://www.interinfo.co.jp/index.htm
映画ポスター・センター



映画のポスターを幅広く扱っています。
こちらも、リプリント、ヴィンテージ(オリジナル)は、わかりやすいです。





http://knapford.com/
インテリアとしてのポスターを。輸入ポスター専門店 KNAPFORD POSTER MARKET[ナップフォード・ポスター・マーケット]



インテリアとのマッチングを意識したポスターを販売。
ポスターは、バランス、調和を考えた額装済みの販売です。



http://www.interinfo.co.jp/index.htm
Wegner / Henningsen / Kjærholm デンマークデザインの傑作3点



デンマーク家具をモチーフにしたPK Copenhagenのシリーズは、北欧インテリア好きな方にはぴったりかも。





http://aziz-art.com/
アズポスター



フォトグラフや非売品の広告ポスターなどを販売。
アートポスターなどを幅広いジャンルを販売している本体サイトはこちら





http://www.allposters.co.jp/
Allposters.co.jp



世界最大級のポスター、絵画の販売サイト。
すべてリプリントものですが、ありとあらゆるジャンルのポスターが販売されています。





フランスの紙ものを扱うショップ

フランスのビュバーも、魅力的な紙もののジャンルとして確立されています。
ビュバーとは、万年筆のインクを吸い取るための紙。
いろいろな企業が競ってビュバーで宣伝をしてたので、優れたデザインのものが多いです。

価格もかわいいので、小さなポスターとして額に入れれば、インテリアに手軽に取り入れられます。

ヴィンテージのポスター、ビュバーを扱っているショップさんをまとめておきます。



http://notrecahier.web.fc2.com/buvard1.html
ビュバーとフランスのヴィンテージ・アンティーク雑貨 | ノトルカイエ







http://www.f-branche.com/
French style Branche







http://www.clozzet.com/index.html
CLOZZET フランスのビンテージポスター、インダストリアル家具、ブロカント、蚤の市、ファイヤーキングなどのビンテージ雑貨のお店







http://www.mie-ux.com/
アンティーク雑貨ミュー 自由が丘





はじめてポスターを買ってみて思ったこと
今回、購入にあたって、わかりにくいなぁ・・・と思っていたポスターの世界。
純粋にインテリアに取り入れることを考えると、技法はそれほど問題にならないことを感じました。

大きい作品を飾りたいならポスターになってしまいますが、雰囲気を重視する場合は、ビュバーも視野に入れて。
小さなフレームを使ってたくさん飾ると、雑誌に登場するインテリアの雰囲気が実現できるはずです。
飾り方は、過去記事を参考に。

購入するときは、絵柄に拘るのか、雰囲気に拘るのか、特別感も必要なのかをはっきりさせておくこと。
変な欲を出さずに、気に入ったものが、この程度の予算ならといった流れで、お気に入りの1枚を見つけてみましょう。

結局のところ、純粋に、好き、気持ちいい、楽しむというのが、納得いくポスターの購入方法になりそうです。

Sponsored Link